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指宿の中心街からしばらく、火口湖である鰻湖が見えてくる。
鰻温泉は鰻湖のほとりに民宿が3軒ほどある小さな温泉地。
西郷隆盛が中央から下野したときにこちらを休養先として利用していたようだ。
私が訪れた頃には既に夕暮れで時間が止まったように感じるゆったりとした雰囲気だった。
至るところから噴気がでている。車を降りると硫黄のにおいがした。
噴気は地元で炊事用などに利用されているとの事。
共同浴場の入口に入ると思ったより硫黄のにおいはしなかった。
タイルに楕円状の浴槽が一つ。共同湯らしい構成だ。湯は熱め。
珍しいのが地熱で冷水蛇口から熱水が出てくることがあるとの注意書きがあったことだ。
ためしに捻ってみると他の利用客が多かったためかちゃんと冷たい水が出てきた。
あがった後は受付で温泉卵を購入した。「6分ほど待ってほしい。」といわれたので裏にある休憩ベンチで夕暮れの鰻湖やそれを囲う山々などを眺めていた。
それにしてものどかなところだ。
西郷どんはこの地でどのような気持ちで休養し、その後の道を歩んだのだろう。11人が参考にしています