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長湯からホップステップってな感じで行ってきた。
受付で鍵をもらい、いざ下湯へ。
道すがらトカゲを目撃。何年ぶりに見ただろう。自然があふれている。
程なく下湯の建物に到着。うう、正直な感想、ぼろい。。。
苦手な蜘蛛の巣。。しかしこれが逆に秘湯への期待感をいやでも高まらせる。
なのに入口で突然いらっしゃいませの自動アナウンス。こいつはただものではない。
脱衣所で着替えをすませ、段を下りると目当ての湯。
2~3m四方くらいの湯船に既に4名の方が浸かっていた。
上から見下ろしてびびった。泡がはじけまくっている!
いつになく厳かな気持ちで入念にかけ湯をし、静かに入湯する。
手前の方が、地元の方であろうか、一瞬目が合い微笑んでいた。
私が入ったことで、洪水のように湯船から湯がかけ流される。
いやもともと川の流れのようにかけ流されていたのだ。
体を沈め、ものの10秒もしないうちに泡に包まれる。
1分もすれば体が泡に占領されそうな錯覚すら覚える。
体が白銀に照りつけられる。泡がでかい。魚の鱗のようだ。
湯温は36℃とのこと。体温とほぼ同じ。湯に同化しそうだ。
皆、出る気配がない。2時間くらいあっという間に経ってしまう。
わかる。気持ちよすぎて出たくなくなるのだ。
体の泡がじきに離れて水面に浮上する。その度にパチパチこそばゆい。
触覚を刺激する温泉なんて生まれてはじめてだ。
今度は浮上した泡が水面ではじけて、頭の高さくらいまで水滴が跳ねる。
こんな湯が存在していていいのだろうか。
帰りに七里田温泉今昔物語という小冊子を購入。
素晴らしい湯には理由がある。決して自然の力だけではない。
守る人々が心血を注いではじめて受け継がれていくのだ。
反省した。自分は浸かるばかりで、今まで温泉を守る人たちへの感謝が足りていなかった。
もっと学ぼう!何?長湯で6月に温泉サミットがあるって。
ぜひ参加して温泉のことを真剣に考えよう、いつだ?あっ、平日だ、無理だ。。。
あまりにいい湯だったので、ちょっと大げさな言い回しになってしまいました。
泡付きは確かに長湯のラムネ温泉以上です。湯がアグレッシブで素晴らしい。
でも比較することで長湯のラムネ温泉の良さはとても柔らかい、優しい湯ということにある
のだということに気づくことができて、本当によかったです。
どちらの湯にも好きなときに入れる直入町の皆さんがすご~く羨ましいです。4人が参考にしています