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赤茶の成分が濃い温泉として、有馬の金泉に奈良の入之波温泉山鳩湯が有名だが、この花山温泉ほど濃くはないだろうと思う。
砂が混ざったようなザラッとした感触は赤土を撹拌したようで、温泉と判断していいのかどうか、苦笑してしまう。
そのため、ここは平日でも大人気で、入れ替わり立ち代り入浴客が訪れる。特に女性客が多く、湯船はいつも込み合って、「「ゆっくり温泉を楽しめない」と連れが言うので試しに宿泊してみた。
宿泊施設は廊下でつながっており、時間に関係なく温泉に入れるので空いた頃合を見計らって何度も入浴した連れは大満足。
特に深夜は成分が重なり合って赤茶が黒ずみ、いかにも体に効きそうであった。また宿泊者しか入れない朝6時は新鮮なお湯を張っているせいか、上澄みの部分が固まっていて、パイ包みの料理を食べるような感覚に陥った。今の季節は、加温していない源泉風呂(25℃くらいか)がとても気持ち良く、他のお客さんがつぶやいているうよに「天国、天国」である。これで一泊二食ついて一万円を切るのだから、本当の温泉好きには最高のプレゼントと言える。1人が参考にしています