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春を求めて3月、こちらのクチコミに刺激され、宿泊してしまいました。
北国や山奥の温泉に行くことが多い私ですが、新しいタイプの宿と出会った感じです。
薄暗い内湯こそ癒し、という固定観念が覆されました!
宿は純和風なのに、浴室は洋風で、開国の歴史を担った南国下田が見事に表現されているつくりです。
開放的なのに品がある。
明るい南国の温泉の良さを初めて知ったという感じです。
特に、真っ青の空が見え、太陽がやわらかく注ぐ朝の大浴場は圧巻で、恍惚の極致でした。
浴室でありながら真っ白の壁、青々とした植物を維持するのは楽ではないと思います。
HP等の写真ではなかなか雰囲気が伝わりませんので、たけぞうさんのおっしゃるとおり、体感するのが一番かと思います。
開放的な大浴場と対照的に、山本周五郎が愛用した貸切の寝湯(写真)は静かに瞑想する雰囲気。
言い過ぎかもしれませんが、この寝湯は文化財登録ものだと思います。
温泉、部屋、雰囲気、お料理とお値段(決して安くはないですが)のバランスが良く、伊豆の中では満足度が高い穴場のお宿ではないでしょうか。
せつない思い出がひとつ。
すごい急階段を登った2階が私の客室でしたが、部屋食の際、祖母くらいの優しい仲居さんが、息を切らして何回も重いお膳を運ぶ姿は、申し訳ないという気持ちが先立ち、くつろげませんでした。
部屋によっては、宴会場を仕切ってのお食事等を導入されてもいいのではないでしょうか。4人が参考にしています