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08' 12月29日月曜日---。
お正月の買い物に伊東を訪れた帰りに、本年度の締めも兼ねて立寄りました。
まえからクチコミや雑誌やらで読んでいて、ずっときたかったお風呂なんです。ただ、いつも時間帯があわず、そのたびに涙を飲んでいた渚浴場・・・。
初の訪湯の体験は、至上でした。
もー 素晴らしかった。
熱海にこーんなお風呂があったなんて。塩辛い、源泉79℃、ほっとくとすぐ熱湯になっちまう極上のお湯が、小ぶりの湯舟をたぷたぷ満たしています。
熱ッ。でも辛抱してぐーんと身体を沈めると、おお、こりゃあいい・・・。新鮮でいい匂いの柔らかいお湯が、冷えた身体奥の骨まで染みてくる感じです。
地元の料理人だというおっちゃんとお話ししてみます。
「いやね、私はここ毎日くるんですよ。だから病気知らず。お湯は旅館もここもいっしょなんだけど、ここは掛け流しだからねえ・・・」
「ええ、羨ましいなあ・・・」
なんて世間話のとちゅうで洗い場のおじいちゃんが折りよく洗面器をカコーン。
タイル張りの浴室に響き渡るその残響が、うむ、旅情(^^)
こちら、ジモティーの生活に密着した、理想的かつ庶民的な、これ以上はないってくらいの、素晴らしい公衆浴場でした。
ただ、帰りに番台のバンダナの御主人(この方、親切う懇意な人格者です)から衝撃的なニュースを聞きました。ここの浴場、経済的な理由から、営業は来年の三月までということです。
「気に入っていただいたら嬉しいことです。ええ、ですから、三月までにもう一度、これるようでしたら是非いらしてください」という御主人のお顔は、なんかふしぎな厳か感。苦渋の歳月を洗い流された、柔和な仏像のよう。
ええ、必ずうかがいます、御主人。うかがいますとも(T.T)
このネットを御覧で興味をお持ちの方も、是非訪れてほしいなあと思います。0人が参考にしています