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09' 6月23日火曜日夕---下諏訪の歴史湯「旦過の湯」で湯浴みしたのち訪れました。
実は、今回の旅は下調べもせず、予約もまったく入れてなくて、僕は毒沢鉱泉に宿が三つあるというのもいまになって知ったところです。
「あー まちがえちゃった。神の湯いくつもりだったんだけどなあ!」なんていくらかの勝手な嘆きもあるにはありますが、こちらの「毒沢鉱泉宮乃湯旅館」さん、案外これがよかったんですヨ。
僕の訪れたのはだいたい夕の4時頃で、ほかのお客さんの姿かたちは見当たりません。木造の味わいのあるやや暗の館内はがらーんちょんといくらか寂しげ。廊下をちょっといった左手にあるこちらのお湯の表示表に「循環」という文字を見つけて「ええ!」となりつつも、ま、せっかくきたんだからと掛け湯ののち入り湯してみると・・・あらら、案外いい感じのお湯じゃない。
窓からの西日に反射してきらきらと輝く純オレンジ色の、透明感のあるお湯姿が、なんといって圧巻でしたね。人工的につくっているジャグジーはちょっといただけなかったけど、これは、湯治客のための精いっぱいんおサービスなのかもしれないなあ、と思い、あまり批判的な気持ちにはなれませんでした。
循環なのに、いいお湯なんですよ。むろん、湯の鮮度は感じない。でも、効くの。湯舟脇の風呂場で横になって寝ちゃったなんて、僕は、ひさびさだったなあ。
あと、お湯の味ね。飲泉用の鉱泉がこちら風呂と別口にあるんですが、この鉱泉のふしぎに澄んだ感じの、独自の酸っぱさは、ちょっと忘れられない味覚でありました。あれ、ミネラル味っていうんだろうか?
循環のお湯でこんなに楽しめたのは、とても珍しいです。ええ、悪くなかった。
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