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前から行きたいと思っていた島崎藤村ゆかりの宿、中棚荘についに行ってきました。
小諸という地にあるので、山深い秘湯ではなく、のんびりした山里の雰囲気です。レトロな雰囲気が味わいたくて大正館に泊まりましたが、部屋にはチャンネル式の赤いテレビがあり、窓を開けると田んぼの向こうに団地や家並みが見えて、なんだか故郷に帰省しているような気分でした。
瀟洒な建物とはうってかわって豪放に丸太を渡した浴室もすばらしかったです。お湯は無色透明ながら微かな硫黄臭があり、とろりとした美人の湯系。循環加熱はしていますが加水はしておらず、源泉掛け流しです。
これまでのクチコミで批判もある食事ですが、確かに地元の素材をふんだんにというわけではありませんでしたが、和風懐石を基本としながら、コンソメをだしに使ったチーズの茶碗蒸しなど工夫された洋風の一品もあり、手の込んだ料理でぽん太は満足できました。
翌朝ロビーでサービスしていた搾りたての人肌(ヤギ肌?)のヤギのミルクもおいしかったです。
ただ大正館は外から見ると、雨樋が外れていたり、錆びた鉄製の外階段があったりと、レトロというよりは「廃墟」に近い部分もありました。温泉が遠いのも難点かな(2005年9月宿泊)。10人が参考にしています