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「温泉シールラリー」で12月上旬の土曜日訪問。
この日はいろいろと周るため入浴開始時刻より早めに到着。宿泊施設でもあるため早めには館内に入れます。フロント横には可愛らしいけどちょっとごつめの木彫りの猪の置物2体が出迎え。日帰り入浴は10:00時開始だったので、しばらくロビーで待つ事に。
お土産を見たり、ロビーから見える池には高そうな鯉が泳いでいたり。幅・奥行き・高さとも70cm前後の黄緑色のかわいらしいペレットストーブで軽く暖まりながらその火をしばらく眺めていたり。まるで絵本に出てくる暖炉みたいで。少し気持ちも暖まりました。
館内の雰囲気は昭和40年代に出来た鉄筋建ての大きな和食レストランに来たような感じ。和紙を使った丸い照明がそういう連想をさせるみたい。
そうこうしている内に数人のご老人が来館。地元の方の様で。フロントで「入浴開始までしばらくお待ちください」と言われて、「その前に水飲んでくる」という返答。水?なんだろうと思い、しばらくしてその方向へ。すると脱衣所の入口の前に飲泉所。ご老人達はそこで温泉を飲んでさっさと脱衣所へ。しかし脱衣所の前にはまだ清掃中の立て札があり、ややフライング気味でご愛嬌。
成分表を見たり、飲泉をしてあとしばらく待つ。成分表を見るとここには2つの源泉が引かれており、その1つは飲泉所のみに使われており、もう1つは入浴用に使われているようです。(飲泉用の源泉名 渓流温泉の方は湧出量2.9L/mですから止むを得ないか。)飲んでみると結構な炭酸、舌に刺激が走りその後金属味がします。飲む為に置いてある水汲みには酸化した鉄分が付着していました。成分表の飲用温泉は遊離成分のCO2が800mgもあり、あとわずかで泉質名に「含二酸化炭素」という名称が付きそうなスペック?
渓流温泉と比べると浴用の源泉名 冠温泉は遊離二酸化炭素は466.5mgですが、炭酸水素イオンが凄い。HCO3 3142.5mg!なかなかなものです。
脱衣所にも丸い形で和紙を使った照明器具があり落ち着いた雰囲気。
基本、籠と棚ですが、財布や小物などを入れることができる程度の大きさの貴重品ロッカーはあります。
内湯のみでサウナ・水風呂、中浴槽が2つあるのみ。外に出ることは出来ません。
ただ、11月1日より男女の片側にしかないですが、露天風呂が稼動しているようで。女性が奇数日、男性が偶数日のときに入れるようです。この日は奇数日で体験できず(ただし、1.8m四方でかなり小さいらしい。あと、その露天は水量や水温の都合で水道水と温泉水を混合しているとの事。)
サウナは102~108℃。かなり熱めで自分好み。5人程度。水風呂は4人程度。
内湯の窓ガラス半分下の方は目隠し用の曇りが施され内湯のみしかない、この風呂場の楽しみをさらに無くしてしまっています。まぁこればかりは冠荘だけの問題ではないのでしょうがいないですが残念。
湯の方は塩素臭は感じず。温泉としての香りも特になし。流れている湯を少しなめてみると飲泉温泉には無かったしょっぱさがあり、金属味。炭酸はあまりわからず。あと、うっすら白緑ぽっく色あり。
結構ヌルヌルはしてきますが成分表のHCO3のスペックからするとやや控えめな感じがします。
冠荘ほどのスペックはないが、ヌルヌル度はここより高いところはあったような。循環のしかたの違いでヌルヌル度が低下しているのかなと思ったりも。
よく見ると細かい粉のような、気泡のようなものが湯を漂っています。しばらくすると気付いたのですが、体毛にうっすら細かいアワアワ。成分表では少なかったのですが、それでも466.5mgもあれば泡つきが発生するんですね。これは良いとしばらくアワアワを満喫。
浴後は軽く突っ張り感。湯ざめはやや早い方。
畳部屋の休憩所あり。午前10~4時まで。
私としては露天はなくてもいいが、あとクールダウンできる場所があれば結構高得点なのだがと思いました。
≪飲用≫
源泉名 渓流温泉、ナトリウム-炭酸水素塩(低張性中性冷鉱泉)、
pH6.2、泉温 13.1℃、湧出量 約2.9L/m
K 8.3、Na 816.1、Ca 95.0、Mg 20.0、Fe 6.9、
F 0.5、HCO3 2432、Cl 101.8、
メタケイ酸 23.7、CO2 837.9、
蒸発残留物 3550mg/kg、
分析終了年月日 平成18年7月20日、
≪浴用≫
源泉名 冠温泉、ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性低温泉)
pH 6.55、泉温26.2℃、湧出量 113.5L/m
Na 1149.2、K 6.9、Mg 5.4、Ca 19.9、Sr 0.3、Ba 3.1、Fe 0.1、
F 2.8、Cl 3.2、SO4 1.3、HCO3 3142.5、Br 1.8、HS 0.6、
メタケイ酸 14.32、メタホウ酸 4.98、CO2 466.5、総硫黄 1.36、
蒸発残留物 3092mg/kg、溶存物質 4356mg/kg、成分総計 4823mg、
平成12年12月25日
加温あり、循環あり、塩素系薬剤使用36人が参考にしています