-
秋に立ち寄り湯で入ってきました。
この宿は小原温泉郷の宿ではありますが,白石市街から向って小原温泉街の1kmほど手前のトンネルの入り口そばにぽつんと建っており,ほとんど一軒宿の状態です。建物は2階建て,10部屋程度のこじんまりとした素朴で家庭的な雰囲気です。宿に着くと,元気なおばあちゃん女将が温泉の説明をしてくれます。
その温泉ですが,内湯と露天風呂があり,内湯は6~7人程度入れる小さめの湯船に,茶色の湯の花が舞う無色で独特の温泉臭のする適温のお湯が注がれています(ただし,女湯の内湯は男湯より広いらしいですが…)。泉質は,白石川の川底から自噴する源泉と地中から湧く源泉を混合した源泉掛け流しの塩化物泉とのことで,とても体が暖まります。露天風呂の方は,内湯とは別に日本庭園の中に東屋風に造ってあり,5人ほど入れる小さめの湯船に源泉が掛け流されていますが,内湯よりややぬるめのようです。また,露天からは蔵王の山々の紅葉も眺められます。
このようにこじんまりした素朴な宿ですが,自然に囲まれた静かな環境と源泉掛け流しの良質なお湯,そして元気なおばあちゃん女将は魅力的でしたので,この評価としました。
なお,この宿は白石川沿いの遊歩道でも小原温泉街とつながっており,温泉街まで徒歩約40分ほどですので,新緑や紅葉の時期の散策にはちょうどよいのではないでしょうか?(少々スリルがある箇所もありますが…)12人が参考にしています