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温泉街の近代的な大型旅館とは対象的な鄙びた温泉銭湯です。湯の華が舞う新鮮さ満点の湯は、うっすらと青白く、ほんのりと磯の香りが漂う甘塩の素晴らしい湯です。湯船は湯の成分が堆積し鍾乳洞のようになっています。源泉は透明ですがその堆積物と光の加減で青白く見えるのでしょう。湯船に浸かると、思いっきり熱くて濃そうな湯が体を包み込み、体の芯から温まり頭の天辺から汗が吹き出てきます。熱いながらも刺激が少ない温泉で心地良さが堪りません。源泉は65℃で手前の浴槽は46℃、奥の浴槽は42℃にしているそうです。湯上りは、からっとした風で火照りを冷ますことを思い描いていましたが、なかなか汗が引かず、火照りがおさまったのは15分程経ってからでした。ようやく感じられるようになった爽快な風の心地良さが格別でした。
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