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投稿日:2010年9月18日
北海道放浪20.「相泊温泉」 (相泊温泉)
イーダちゃんさん [入浴日: 2010年8月18日 / 2時間以内]
55.0点
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2010年8月18日---旅的には18日目、知床滞在の2日目の早朝6:00にこちらを訪れました。
天気は極上、国後島が空のしたにぐーんと伸びてます。
早朝の、正確にいえば5:50ころの湯浴みだったんですが、さすが知床、入浴のお客には僕以外にもおふたりいらっしゃいました。
ひとりは50代後半の根室発の漁師さん。
もうひとりはひとり旅のバイクのライダーさん。40才くらい。話してみると、なんと彼、僕とおなじウトロの「国設知床野営場」からきていることが判明してどっちもびっくり。
「いやー じゃあ、夜中の三時ころでていくクルマがあるなあとテントのなかで思ってたんですが、あれ、お兄さんのクルマだったんですね?」なんて盛りあがって面白いー(^o^;>
てゆーか、行動パターンがあんまり似てたんで、ふたり爆笑しちゃいました。彼も僕よりちょっとあとにキャンプ場を出て、夜明けを見ながら「セセキ温泉」に浸かる予定だったようなんですが、それ、間に合わなくて、仕方なく知床峠でご来光を見て、ちょっとさきの「セセキ温泉」に着いたのだけど、あいにくのことまだあいてなかったんでこっちのお風呂にやってきたとのこと……驚いた、何から何まで僕といっしょじゃないですか。
あまりの一致にふたりワハハと笑っちゃって。
オホーツクを眺めながら、そこいらじゅうの磯に打ち上げられた団体ワカメの濃ゆい香りを嗅ぎながら、浸かる「相泊温泉」のあっつい朝湯のお湯の気持ちよさったらなかったですよー (^o^;>
あ。とちゅう、大きなスズメバチがお風呂にきましてね、みんなしておお、気をつけろ、とかいってたら、この根室の漁師さん、洗面器で一撃のもと、このスズメバチを潰しちゃいまして、みんなでオーッ! と湧いたりしたのも楽しかったですね。
ただ、湯上がりにしゃべってたとき旅の話題になり、いつから旅してるんですか? という流れになって、ええ、僕は8月の1日からなんですよというと、みんなちょっとびっくりするワケなんです。もうこのころには旅3週目弱くらいに突入してまいたから。
「え? 18日目、ですか?」
「ええ。実は、東京でリストラされちゃいましてね、で、この海道旅をはじめたんですよ……」
強いていいたくはなかったんですが、やっぱ、嘘はつきたくないですもんね。
でも、こう答えると、場はどーしても盛り下がる。
「そりゃあ、シャレになんないなあ……」とライダーさん。
「うん、大変だ」と漁師さんもなかなか沈痛の面持ちで、「もし、俺がいまそうなったらどうしよう。何ができるかな……? いらっしゃいませとかいうのはダメだな。客商売は、ダメだ」と、なんか真剣に悩みはじめてしまった。(^.^;>
てなわけで湯あがりはただひたすら爽快、というお風呂ではなかったんですが、この行きずりの漁師さんとライダーさんの真剣な感情移入は、正直言って結構嬉しかったですね(^.^;>
てなワケでこちらの「相泊温泉」のアチチの朝湯は、昆布の濃ゆい香りと共にイーダちゃんの脳裏にいまも深く焼き付いているのでありました。
あれは、マジ、いいお湯でした。
もういちどあちらで湯浴みできること、あるんでせうかねえ?
むう---That is question.5人が参考にしています
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