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前日、四万温泉の旅館に宿泊し、平日の正午頃こちらを利用させて頂いた。立寄り湯に不馴れな自分は、女湯の扉を開けると直ぐ脱衣場、洗い場も見える!!この無駄の無いシンプルさに一瞬怯んだ。9つある脱衣棚は1つだけうまっていた。地元の方と思われる年配の方がお一人大判バスタオルと固形石鹸持参で利用されていた。そうそう・・以前は皆、固形石鹸でした。薬用石鹸○ューズの香りが溢れる中、自分は十分な掛湯の後、静静と湯槽に浸かると思ったより深く、無色にも、薄褐色にも見えるお湯の中にキラキラ湯の華が翻っている。綺麗だった。先客の方は上がり湯を湯の口まで汲みに行かれていた。なるほどぉ~勉強になる!!一人貸切状態でゆっくり浸からせて頂いていると、石鹸臭が消えた後には、微かな鉄臭が自分にも判り、口コミにあった事が理解出来て嬉しかった。天井も高く、さりとて明る過ぎない石積みの空間がなんとも言えぬとても落ち着いたレトロ感がある。『貰い湯』良い言葉だと思った。本来地元の方々の為の共同浴場・・そう考えるとシンプルで良いのだ。自販機も鍵付きロッカーも必要ないではないか。日々風呂に入りに来るのに誰が大金を持って来るだろう。観光で立ち寄る我々は正しく『タダ同然』の『貰い湯』だと言う事を肝に命じておこう。キチンとした料金を取られる訳でもないのに、狭いだの熱いだのと評価するのも申し訳ない位です。毎日毎日手入れ、管理されておられる方々、本当にご苦労様です。そして有難うございます。良い湯とそこに暮らす方々の人情に支えられてある施設だと再認識し、感謝と謙虚さを持ち合わせた日本人に戻らねば!!
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