ダシの効いた「昆布茶」のようなお湯!
[鹿児島県] 米丸温泉
今回の温泉探訪記ガイドはこの人
東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター)。
交通事故の後遺症のリハビリで湯治を体験し、温泉に目覚める(知床にて、車でヒグマに衝突し頚椎骨折)。現在、総入湯数は1,500以上。
今年のゴールデンウィークは鹿児島へ行ってきました。もちろん、目的は「温泉」!4日間で20ヶ所ほどめぐりましたが、鹿児島の温泉は本当に素晴らしかった。今回は、そんな鹿児島の名湯のひとつ、「米丸温泉」をご紹介します。
農村の民家の奥…
「米丸温泉」があるのは、鹿児島県の姶良市というところ。鹿児島市の中心街からは、車で40分ほどの距離です。空港を利用する場合はさらに近く、30分ほどで行けちゃいます。
そんな姶良市の農村の、田園風景広がる民家の奥。一瞬倉庫にしか見えないような建物が、米丸温泉の施設です。温泉街のような雰囲気はなく、田舎の親戚の家に遊びに行ったような感覚です。
広々とした畳の休憩スペース
倉庫のような建物に入ると、そこは昔ながらの民家と同じつくり。靴を脱ぎ受付へ向かうと、着物を着た気さくで美人な女将さんが対応してくれます。
受付から浴室の間には、大広間の休憩スペースがあります。広々とした畳の空間は、親戚の家のように落ち着け、静かでまったりとした時間が流れます。湯上りは、ここで昼寝なんてのが最高ですね!
鄙びた風情ある浴室
男女別の浴室は、小さな内湯がひとつのみのシンプルなつくり。昭和の時代にタイムスリップしたような雰囲気がとても素敵。良い感じに年季の入った…と言うか、鄙びた風情ある空間に、心を持っていかれます。また、富士山と思われる壁の絵も、良いアクセントとなっています。
泉質は、含鉄-ナトリウム-塩化物泉。薄茶褐色のお湯は、源泉温度が低いため、加温こそしていますが、源泉100パーセントのかけ流しでの利用です。すべすべ感とキシキシ感の共存する肌触りが心地よく、ほのかな金気と土臭さが温泉情緒を高めてくれます。すぐに芯からぽかぽかになり、湯上りはさっぱり爽快!お肌もサラサラです。そして、床や浴槽のふちにびっしりこびり付いた、クリーム色の析出物も素晴らしいですね。
バルブからいつでも源泉投入
浴槽のバルブをひねると、いつでも非加温の新鮮な源泉を投入できます。源泉温度30.5度の少し冷たいお湯。舐めてみると、しっかりとダシ味のほか、ほんのり塩、炭酸、鉄と様々な味があり、とても飲みやすい。ガブガブいけそうなその味は、まるで「昆布茶」のようです!美味しい和食の最後に、この温泉でしめる…なんて妄想が広がる、鹿児島の素敵な温泉でした(笑)。
家元、いつもコメントありがとうございます。
そして、先日のステップアップセミナーではありがとうございました!
これからも探訪記への投稿、頑張っていきます!!