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湯けむり天使
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう! さん のクチコミ一覧
件数:359件 平均点数:★★★  (3.4点)
男性/ 指定なし / 奈良
天然温泉のみならず都会の銭湯をも愛し、温泉により癒しを得る、根っからの温泉好き。少年時代より温泉好きは骨がらみ。多忙な日常の合間に湯けむり行脚、これまた格別。

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359件中 1件〜15件を表示  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  [ 次の15件 ]
入り江の奥に佇む名湯  (勝浦温泉 脇ノ谷温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★★  2008年 9月 4日
勝浦の「天然温泉公衆浴場はまゆ」の手前にある橋を渡って左折、入り江に沿ってしばらく行くと、入り江の終点にひっそりと在る。極めて小振りな入浴施設であり、道すがら看板も何もないので、初めて探し出すには多少骨が折れるが、一度発見してしまえば決して迷う場所ではない。謙虚な場所に謙虚に佇んでおり、そんな温泉を見ると心和む。入り江の奥という場所自体が旅情を誘うもので、私がすこぶる好ましく思うシチュエーションだ。
一応駐車場も備わっており、狭い路地に位置するとは申せ、車で行くのも問題ない。

ここは「はまゆ」より確実にマイナーな存在。また、地元専用の共同湯に近い性質のもので、入浴料金も300円と良心的。浴室も浴槽も小さなもので、せいぜい3人も入ればいっぱいになる程度のポリ製の浴槽に、静かに源泉がかけ流されている。何はなくとも、良い湯だけは確かにあるといった構えだ。実に真っ当な温泉施設である。
湧出温度は41.5度だが、加温されておらず、浴槽内の湯は36〜37度とおぼしき体感、無色透明でしっかりとした硫黄臭が漂い、弱いツルヌル感がある。湯はすこぶる良質で、ぬる湯ゆえに長湯が可能、当日は複数の温泉施設を回ったため長湯せずに上がったが、本来ならじっくりと浸かりたいところ。
毎分83リットルの湧出量に見合った温泉利用法で、すこぶる良心的と言える。非加熱・無加水・かけ流しで源泉の良さを体感できる。こんな湯に浸かると、温泉は何も加工しないものが一番良いというのを実感する。

受付のおじさんも気さくで親切なうえに話好き、南紀の温泉の特徴などを丁寧に教えて頂いた。泉質のみならず、風情・人情ともに好印象を抱いた次第。
南紀勝浦の日帰り温泉施設の中で、小さくともキラリと光る宝石である。
入り江の奥に佇む名湯
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実力満点の珍湯、いやパラダイス!  (那智天然温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★★  2008年 9月 3日
マニアでは評判の温泉。やたらと広い駐車場兼空き地とおぼしきところから、樹木に蔦のからまったジャングルのような入口をくぐると、小さな建物がある。バラックと称すべきか小屋と称すべきか、ともかく大阪の山空海温泉より確実に衝撃的な建物だ。そのボロさ加減は愛知の永和温泉みそぎの湯と匹敵する。小奇麗なスー銭や大型ホテルの風呂しか入浴経験のない人達の大半は、ここで踵を返すことになろう。入浴料200円を支払って中に入ってはじめてパラダイスを体験できる。

当然のことながら豊富なアメニティーを期待するのは間違いである。小さな脱衣場に鍵付きのロッカーなどあるはずもない。小さな内湯には小さな浴槽が一つ、その浴槽は二重構造になっており、加温した源泉と非加熱源泉が張られる。浴槽の構造は大阪のトキワ温泉の簡易版のごときもの。平日の昼間でも地元の高齢者が銭湯代わりに大勢入浴している。
源泉は36度のぬる湯であり、香ばしい硫黄臭が素晴らしい単純硫黄泉。この施設に姑息な循環設備などあり得ず、当然のことながら源泉かけ流しである。毎分600リットルの豊富な自然湧出がなせる業だ。

この温泉施設の売りは、やはり混浴露天風呂だろう。尤も常連客の大半は内湯を利用しており、私の利用時には観光客とおぼしき夫婦者が一組露天へ恐る恐る出てきただけであった。せっかくここへ来たのなら、開放的な露天風呂を経験すべきだ。周囲は椰子の木の巨木など生える南国風の野生的な雰囲気で、和風情緒というものとは程遠い。この比較的浅めの広い露天風呂には非加熱源泉がかけ流され、やはりここでも香ばしい硫黄臭に包まれ至福の時を味わえる。夏場の36度という湯温はまた格別、露天は夏場に利用するのが良いだろう。

300円を別料金で支払えば、すぐ隣にある温泉プールを利用できる。普通の温泉施設では、裸浴する露天風呂とプールとでは完全に隔離されているのが常識だが、ここではそんな常識は通用しないので念の為。即ち、同じ敷地に両者隣同士で鎮座しており、両者の間には何の囲いもなく、お互い完璧に丸見え状態、ここまでオープンだと清々しい。プールに誰もいなければ露天風呂から直接プールに飛び込み裸泳ということも充分想定でき、下手すればほとんど国内における知る人ぞ知る合法的ヌーディストゾーンと言えなくもない。ともかく、開放的にも程があるゾーンなのである。

とにかく話題に事欠かない怪湯、いや珍湯、いやパラダイスに相違ない。そんな様々な突っ込み処満載の施設であるものの、基本的には良心的に源泉をかけ流す素朴な実力派の温泉である。
私はあらゆる意味で癒された。
ゆかし潟沿いの名湯  (四季の郷温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 9月 1日
勝浦から国道42号線沿いに串本方面に向かうと、ゆかし潟という汽水湖が右手に見えてくる。この周辺が湯川温泉という温泉地なのだが、ここには日帰りの公衆浴場が現状では4箇所程あり、その内の一つがここ「四季の郷温泉」。「ゆりの山温泉」を越え、更に進んだ突き当りに位置する。
以前は「奥ゆりの山温泉」と称した超マイナーな温泉であったらしいが、今ではそんな面影はなく、新しい上品な建物となっている。入浴のみならず、温泉水も販売する。

内湯が一つで露天風呂はない。その内湯の浴槽も、5〜6人用の石造りで上品な茶色のタイルが施されたもの。決して大きなものではない。温泉については源泉かけ流しを採用する良心的運営で、35度の源泉を加温して浴槽にかけ流しており、加温を除けば一切湯に加工が施されない。湧出量に見合わない豪華な露天風呂など造って人を呼ぼうなどというのは邪道で、この施設の方式が余程好ましい。
泉質はアルカリ性単純泉だが、硫黄臭が鼻をつき、PH9.8で弱ツルヌルの浴感、加温されているとは申せ、くつろぐのに具合の良いぬる湯と相まって、身を浸すと快適である。当然のことながら塩素臭などするはずもなし。

この周辺の湯は単純硫黄泉が多く、ここの湯も同様にはっきりした硫黄臭がする。アルカリ性単純泉にしては、天然温泉の芳香に満ちた存在感ある湯。ただ、近隣の「ゆりの山温泉」が非加熱のままかけ流し、更に天然温泉の個性が強く、加えて300円と安価であることと対比すると、評価は若干厳しくなる。
ゆかし潟沿いの名湯
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循環が残念  (串本温泉サンゴの湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★  2008年 8月 31日
JR串本駅から近く、国道42号線から少し海側に入った高台にある町営の公衆浴場。建物は数奇屋風の造りで新しく綺麗なもので、ネーミングにふさわしく正面にはサンゴや海水魚の絵画が描かれる。
串本の地で一つ立寄り湯をすべく訪れ、私の嗜好は完全に近隣にある弘法湯であったのだが、生憎弘法湯は金曜日で定休日、やむなくこちらにした次第。勝浦方面の硫黄泉の類にばかり浸かり、一つくらい塩化物泉も悪くないと考えたが、それは泉質が良ければの話。

内部も小奇麗でマッサージ機(有料)もある畳の休憩所も好印象。浴室内も近代的で浴槽にはバリアフリーが施されるのは公営の施設である所以か。
浴室には内湯が一つのみで露天はなし。海の近くであるけれど、オーシャンビューは不可能である。泉質はナトリウムーカルシウム・塩化物泉で塩味がし、無色透明で特段の天然温泉の好ましき芳香は感じられず。残念ながら加温・循環・塩素消毒というおなじみの三点セットで、源泉の良さの大半は飛んでいる。塩化物泉に塩素を投入した際のおなじみの臭気となっており、これなら大阪のテルメ龍宮の内湯の循環浴槽に張られている湯の方が若干優れるほど。また、湯温も高く、冬場はともかく夏場にこれほどの加温は必要あるのか疑問である。

400円という入浴料金でもあり、文句は言いにくいが、あまり源泉を大事に利用していない印象を抱いた。悲しいかな、この施設の天然温泉で癒されるということは私には不可能である。
観光客や町民が大勢訪れると予想されるので、衛生管理上問題がないように循環利用のうえ塩素消毒を施すという、公営温泉施設にありがちな安直で杓子定規な温泉利用法が残念だ。

循環が残念
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和歌山の奇跡  (ふくろうの湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 8月 27日
和歌山県は温泉に恵まれた地であり、その県庁所在地の和歌山市もまた、素晴らしい温泉に恵まれた都市なのである。県庁所在地としては全国でも珍しいことだろう。
言うまでもなく、市内には花山温泉と本町温泉という味噌汁系とおぼしき色合いの濃厚な存在感ある温泉が異彩を放ち、他にも温泉施設はあるものの、存在感たるや、この二つと比較すれば極めて低く、内容的にも論外である。それほど花山・本町という存在は個性的かつ内容にも優れる。

ふくろうの湯は都心に位置するスーパー銭湯の類、それもかなりハイソな雰囲気濃厚な、瀟洒で近代的設備に満ち、わたくしも半年程以前に一度入浴してみた際には、雰囲気だけのぼったくりスー銭の類のものかもしれないと半ば地雷を踏む覚悟で入浴してみたところ、源泉の素晴らしさに驚嘆、再度この度入浴してみて内容の濃さに感心した。

ここでの白眉は、加熱・無加水・循環なし、塩素消毒なしの源泉かけ流し浴槽である。他の浴槽も悪くはないが、私はほとんど興味はなく、源泉かけ流しの浴槽にいささか長湯して、その良さを実感した。湧出温度は32度程度であるため加温されているものの、36度程の湯温は心臓に負担がかからず思わず眠りこける程の絶妙の湯温、36度というと普通やや冷たいように思われるかもしれないが、遊離二酸化炭素を豊富に含む源泉に浸かると身体がポカポカしてくるから不思議だ。塩味、金気臭、苦味を感じるが、花山温泉より苦味が薄く、塩味が強い感覚、濃厚さは花山に譲るが、甲乙つけ難い優れものの温泉だ。スーパー銭湯も、このような源泉の利用方法であれば悪くない。好都合なことに、ここでは源泉かけ流し浴槽以外にもリラクゼーション設備も充実しているために、源泉かけ流し浴槽が混雑することは稀なのである。


花山・本町に加え、市内に第三極が誕生、それぞれ雰囲気は異なるので気分に応じて使い分ければよい。前二者では和歌山のネイティブによる強烈な和歌山弁に囲まれることを余儀なくされ、それはそれで愉しいのだが、一人のんびりと湯に浸かりたい折には、このふくろうの湯が良いだろう。価格も千円と高めで、混雑もない。女性向きの上品な造作は、花山と対極を成すものである。
私が和歌山市民なら、花山・本町を普段の湯にし、たまには気分を変えてふくろうの湯ということになるだろう。
温泉好事家の私には、和歌山市民が羨ましい。
泉質は平凡  (二の丸温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★  2008年 8月 23日
阪和道湯浅ICから近く、山田川沿いの丘陵を登ってゆくと10分程度で到着する。二の丸温泉とのネーミングから城郭風の造作を連想し勝ちだが、北欧風ログハウスの造作である。温泉施設のみならず特産物売り場や喫茶コーナーがあり、温泉とは関係ないけれど、ここの喫茶コーナーで食べたしらす丼は美味であった。湯浅と言えば、やはりしらす漁と醤油の醸造を連想してしまう。

ここの入浴施設には内湯と露天風呂があり、双方はつながっておらず、一旦脱衣場に出る必要がある。内湯には檜風呂の主浴槽のみ。浴槽外にライオン口から湯がでており、これが源泉と目される。浴槽には加温・無加水・循環濾過・塩素消毒を施された湯が張られ、無色無臭だが、若干のツルヌル感を覚える。ここのクチコミには一部ゲストの方々から泉質面での高評価が並んでいるが、客観的に見て眉唾である。確かにここのアルカリ性単純泉は若干のツルヌル感があるものの、特筆すべき浴感ではなくすこぶる平凡、県内にある、例えばローションの如き浴感である奥熊野温泉や、衣擦れの如き柔らかな浴感の椿温泉「富貴」等の湯とは比較にならない。良泉が豊富な和歌山県内にあっては寧ろ平凡な泉質といえるだろう。塩素臭も強めであり、天然温泉の芳香は微塵もない。

脱衣場から階段を下り地下に行くと、半露天の浴槽があり、こちらの方が広い。とは申せ、パンフレットにあるように地下の岩風呂に50人も入ると芋の子を洗うおぞましき状態になり、さすがにそれほどの広さはない。
確かにこの露天エリアから眺める山裾の緑と山田川の眺めはまずまずで、蛍の乱舞やアジサイの開花、若しくは如何にも人為的に植えたとおぼしき楓の紅葉を見ながらの入浴は悪くないだろうと思う。だが、それ以外に特に楽しみどころはない。観景も特別優れるというレベルではないし、何より湯が平凡で塩素臭の臭気が雰囲気を壊すからである。
残念ながら、泉質重視で訪れる温泉ではない。

湯浅の隠れ宿  (栖原温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★  2008年 8月 19日
栖原海岸近くにある一軒宿で、所謂観光名所にある宿ではなく普通の民間のなかに、ぽつねんと民宿が存在しているといった風情であるため、若干場所がわかりにくい。とはいえ、一応狭いながらも宿近くの駐車場まで車をつけることが可能だ。私は観光スポットから離れた一軒宿や隠れ宿の類が好きであるため、すこぶる興味を惹かれて訪問した次第。立寄り湯が300円と安価であるのも魅かれた理由の一つ。

日帰り入浴は13:00から可能で、午前中は不可であるため注意を要する。玄関の受付に人が常駐していたり、町内の老人は入浴料無料で、昼間も耐えることなく入浴客がいること、入浴客の大半は地元の高齢者とおぼしき方々と目されることから、この旅館の湯は、地域の公衆浴場のごとき性質を帯びている様子である。

浴場は最近改装されたらしく、内湯のみの小さな浴室で小奇麗なもの。脱衣場には篭があるだけでロッカーの類はない。
肝心の湯については、特筆すべきものなし。二酸化炭素泉の冷鉱泉らしく、加温のうえ循環され塩素消毒が施されている。無色無味無臭で、天然温泉の芳香もほとんどなし。自家源泉の湧出量も少なく、多くの客に対応すべく、循環・消毒の方途を採用されるのはやむを得ないのかもしれないが、源泉を加熱のみでかけ流してある浴槽が欲しいというのはないものねだりかしらん。二酸化炭素泉はよく温まる性質の湯であるらしいが、暑い時期に長湯はいかにも苦しく、夏場の短時間の入浴では効果の程は実感できない。

元々井戸水を沸かして入浴していたところ、よく温まるので分析をしてみたら立派な温泉と認められた歴史がある由。明治の御世からの一軒宿である。脱衣場には温泉分析表とともに、随分古い分析表も一緒に貼られている。
泉質にこだわる向きには物足りないだろう。しかし、混雑した観光スポットに飽きて静かに温泉でも入りたい人や、夏場の海水浴や釣客の宿泊場所としては悪くないものと思う。
湯浅の隠れ宿
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無粋な塩素消毒臭  (明石大蔵海岸 龍の湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★  2008年 8月 3日
大倉海岸海水浴場近くにあるスーパー銭湯。夏場には、プールに毛の生えたような小規模かつ過保護な海水浴場で遊んだ人達が、大挙して湯浴みに押し寄せることになる。夏場の土日などは避けた方が無難だ。

この施設の売りは、一見有馬の湯とおぼしき塩化物温泉並びに明石海峡を望む観景なのだろう。入浴料金が550円とリーズナブルであり、優れものの天然温泉が低料金で堪能でき、かつ景色も抜群ならば文句はないが、残念ながら全てが中途半端と言わざるを得ないのである。
確かに、露天エリアの展望岩風呂には赤茶けた天然温泉が注がれている。含鉄の塩化物温泉らしい色合いと塩味が効いた湯は一見天然温泉らしい。しかし、このあたりを少々深めにボーリングして汲み上げた化石海水はほとんどこのような湯であって、純粋のかけ流しの有馬温泉の強烈な湯と比較するのは少々無理がある。別段施設側は有馬を意識などしていないが、特に目立った泉質でもありはしない。
確かに、この湯を純粋に岩風呂の浴槽にかけ流して頂ければ有難みも沸くであろうが、循環し塩素消毒を施して、ほとんど天然温泉の芳香を消し去っている湯に私は癒されることはない。この程度なら同じ明石にある温泉銭湯の恵比寿湯のかけ流しの天然温泉や、西宮のクア武庫川の存在感ある湯に到底かなわない。「かけ流し及び循環泉」と表記されているが、妙に紛らわしい。僅かな源泉投入はアリバイ的で、事実上完全な循環湯である。

露天エリアにある白湯を沸かした岩風呂や石釜風呂が、塩素消毒を施されているのはやむを得ない。そのような演出以外の、天然温泉を売りにする浴槽に、無粋な塩素消毒を強烈に施してしまうのは少々問題ではないかしらんと思う次第。
また、観景を売りにするなら、今ひとつ工夫が必要だろう。一段高い場所にある展望岩風呂で立たないと、明石大橋は見えない。個人的にはどうでもよいことだけれど、これも少々勿体無い。
「眺めよし、泉質よし!その違いを身体で実感ください」と書かれても、実感できたのは強烈な塩素臭なのだから困ったもの、入浴後、灘水道筋温泉で口直しをせざるを得なかった。
良泉と再認識  (JOY大正)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 8月 2日
この温泉銭湯には3年以上前に一度入浴したのみで、当時は循環湯であるとの先入観や特徴のない泉質から、私にとってはインパクトの弱い温泉銭湯との認識で、近隣の温泉銭湯では南市岡田中温泉やテルメ龍宮をもっぱら利用するというのが常態であった。ところが近年の口コミなどを見るにつけ、塩素消毒臭がしないなどの肯定的評価が気がかりで、なおかつ二階の浴槽は未経験であることもあり二回ほど続けて利用してみたところ、優れた湯の利用方法とあいまって、泉質そのものも悪くないと認識を新たにした次第。

二階は天然温泉の露天風呂が設けられ、浅めの岩風呂普請の浴槽と打たせ湯がある。天然温泉の打たせ湯だから贅沢なもの。ただ水圧は平均的で、神戸の灘水道筋温泉にあるような強烈な水圧などと較べると見劣りする。湯温はややぬるめで長湯しやすく、夏場は露天の浅瀬で座って過ごすのが快適だろう。冷たい水風呂との温冷交互浴も快適だ。
内湯は一階部分の天然温泉浴槽の小型版L字型浴槽といってよく、一番高い場所にある電気風呂から始まって、ジャグジー・ジェット、最後に深めの浴槽へ順次湯が流れ行くシステム。白湯の浴槽も一つ付属する。

以前私が入浴した折には天然温泉の浴感がほとんど感じられず、僅かな塩素臭を感知した一方、今回は全く塩素消毒臭を感知しなかったのは湯の使い方が変わったのか、私の認識違いかは判然としないが、若干のツルヌル感と天然温泉の芳香は、街の温泉銭湯としては充分満足ゆくものであった。
源泉に影響を及ぼす内容も貼り紙に情報開示されており、加水なし、加温なし、入浴剤無添加、営業中塩素系薬剤の注入なし、湯温を一定にするための循環濾過システム利用、毎日喚水のうえ高濃度塩素系薬剤で浴槽洗浄との表示がある。西宮の双葉温泉と似通った湯の利用方法で、数日間湯を入替えることなく循環させた上で塩素を大量にぶち込んで消毒するスー銭にありがちな方法などと較べると余程良心的といえる。

大阪湾沿いのよく似た泉質の温泉銭湯としては、南市岡田中温泉、尼崎の戎湯、ふれ愛温泉矢田等があろうが、南市岡と戎湯は純然たるかけ流しであるためその後塵を拝するものの、大差なくその次あたりの位置にある。湯上りのスペースも庶民が憩うに好都合なもので好感が持てる。これなら常連になってもよいと再認識をした次第。

泉質勝負の宿  (国際観光旅館 冨貴)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 7月 6日
若干寂寥感覚える椿温泉ではあるけれど、泉質は良質で、この宿以外にも良泉の湧く宿もある。ただすこぶるマイナーな存在であるだけ。温泉以外何もなくとも白浜からは近いので、私は随分重宝している。私はここ、富貴の湯に浸かるだけで快楽を覚えるのであるから。

確かに建物の外装や内装に目を引くものなど何も無い。一応南欧風の造作であって、正面玄関前には椰子の樹が茂っていたり、南国ムードを演出してはいるのだが、造作そのものに統一感がなく、瀟洒な建物とは程遠い印象。要するにそのようなものに手間と資金を投下してはいない宿なのである。豪華さやセンスの良さ、若しくは料理などに期待するなら場違いということになる。この宿の売りは他に無い優れものの泉質を誇る自家源泉なのである。料金もリーズナブルであり、湯治には適した宿とも言える。私にとってはすこぶる好ましい傾向なのだが。

入浴設備も、比較的小振りな内風呂があるだけで、露天風呂などない。大露天風呂など造ったあげく湯量足らず循環装置を作動させるなどの所業は、この素晴らしい単純硫黄泉を無意味にしてしまうだけで、今のままの謙虚な利用方法がすこぶる好ましい。
なにしろこの湯は、特に非加熱源泉の硫化水素臭とツルスベ感は絶品で、特に夏場において36度の源泉にじっくりと浸かるのはまさに快感。冷えれば加熱源泉との交互浴がまた良し。私は硫化水素臭をより強く感知する小さめの非加熱源泉浴槽が特にお気に入り。写真は小さい非加熱源泉浴槽である。どの浴槽においても100%の源泉かけ流しであるから不満はないが。
なお、浴槽については女湯が若干大きめ。この宿は女湯が少しながら優位な造作となっている。

また、この7月から日帰り入浴の料金が700円に値上げされていることを申し添えます。
泉質勝負の宿
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素朴  (出谷温泉公衆浴場 つるつる乃湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 5月 25日
十津川温泉郷最深部、上湯温泉にある公衆浴場。川にせり出した感がある小さな駐車場に車を停め、階段を下りることになるが、この階段が結構急勾配かつ長い。高齢者には少々辛かろう。情けないことに私も帰路の登りで息を切らした。
木造の建物の前に小さな小屋が付属して建てられており、そこに受付兼湯守りの方が一人おられる。私の利用時は年配の男性で、ここで一人500円の入浴料を支払い入浴することになる。

外観も内部の脱衣場も浴室も小振りで、かつ凝った造作など何一つない。悪く言えば安普請、良く言えば簡素、山奥の川べりに豪華絢爛の入浴施設など狂気の沙汰だから、これはこれで風景に溶け込む優れた普請なのだろう。こんな場所の温泉施設は、自然の中に溶け入り、存在を消すくらいこじんまりとしているのが丁度良い。

簡素極まりない脱衣場で衣服を脱ぎ捨て浴室にお邪魔すると、これまた小さなもの。コンクリートの打ちっ放しで、淵に自然石が埋め込まれた簡素極まりない浴槽が一つあるのみである。石も河原の石を利用しているのであろう。凝った造作は微塵もなく、情緒を求めても無駄である。大型の窓から山辺と川を眺めながらの入浴となる。私が贔屓にしている神湯荘管理の露天風呂は至近距離にある。

湯は川向こう数十メートル離れたところで湧出している泉源からパイプで引かれた74度の高温泉で、さすがに熱めだが、硫黄臭が香るナトリウムー炭酸水素塩泉のつるぬるの浴感は優れもの。消毒臭は一切無い、天然温泉の芳香のみ鼻をつくのは十津川温泉郷の面目躍如である。一箇所の石の隙間から源泉が注入されており、隙間を覗くとそこで真水と源泉がブレンドされている。私の訪問時は、多少の加水なくば熱過ぎる湯温であったので、加水はやむを得ない。冬場なら加水なしで済ませられる場合もあるのだろう。オーバーフローした湯はそのまま川に流れ出るシステムだ。当然のことながら循環装置などあるはずもなく、完全にかけ流しである。
一応シャンプー等は一つだけカランとともに置かれている。上物なんぞ期待してはいけない。私の訪問時はメリットシャンプーが一つあるのみであった。

500円の入浴料を高いと見るか、安いと見るか、各々の考え方一つだろう。温泉は泉質が最大の重要な要素だと考える人にはこの施設は好ましく、都会の小奇麗なスーパー銭湯が温泉のスタンダードである人にとっては、狭く、小汚く、サウナも無く、水風呂も無く、露天風呂も無く、無い無いずくし。私にとってはこの素朴極まりない天然温泉は満足ゆくものであった。
素朴
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常連になる価値あり  (湯の峯荘)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★★  2008年 5月 19日
湯の峰温泉にはいくつかの泉源があり、私が未湯である泉源を引く民宿に入ってみたかったのだが、生憎休日であったため、湯の峯荘に立ち寄り湯でお邪魔したところ、優れた泉質と良心的な温泉利用方法に感銘を受けた。

湯の峰温泉の温泉施設のなかでは、広い大浴場と湯の花が大量に舞うとされる露天風呂に期待して赴いたところ、平日、それも月曜日の利用であったためか幸いにも貸切風呂が空いていたので、迷うことなくそちらを利用した。
小さな離れの建物に在る貸切風呂には二種類の湯があり、向かって右側が「薬湯」、左側が「鹿の湯」と銘打たれている。「薬湯」は源泉100%とのことで、純粋に湯そのものを愉しむ場で、石鹸・シャンプー等の設備は一切なく、身体を洗いたいのならば、「鹿の湯」を利用しなければならない。余計なお世話かもしれないが、源泉かけ流しの良泉に浸かり、香料の濃いボディシャンプーで洗体するなどは限りなく野暮で、各地の温泉でも同じような禁止措置がなされているが、それは当然のことと言ってよい。なお、貸切風呂は20分で切り上げて欲しい趣旨の貼り紙がある。

「薬湯」に入浴してみたところ、やや白濁したやわらかい湯で、この温泉地特有の硫黄臭が鼻を突く。源泉は90度を超える高温であるために冷却したうえで、加水・循環など一切なしのかけ流しで利用されている。まことに贅沢な温泉利用法だ。良泉を提供するには浴槽は小さな方が有利で、ここでは貸切風呂の「薬湯」は最高の泉質と言えるだろう。ただ、湯はさすがにやや熱く、ぬる湯好きの人には若干辛いかもしれない。

今回は「薬湯」を充分に堪能してしまい、大浴場や露天風呂には入浴せず仕舞いだったが、湯の花が乱舞するとされる露天風呂なども一度経験してみたいもの。ここは再訪の価値がある。
泉質と内容から判断して立ち寄り湯1000円は特に高いものとは思われない。湯の峯荘としても、宿泊客の居ない昼間に1000円という価格設定で一定程度の客を呼ぶのも、経営手法としては悪くはなかろう。客の立場からは、ここでは宿泊してゆっくり良泉を堪能するのが一番だと思う。
常連になる価値あり
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良心的な公営の湯  (町営 鶴の湯温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 5月 19日
阪和道みなべICより龍神方面へ20分ほど走れば到着する。途中国道424号線はまだしも県道田辺印南線はそれなりに田舎道で、道幅も狭く多少不安にもなるが、標識もあり道に迷うほどでもなく、左右に梅林を眺めながら田舎道を走るのも悪くない。

温泉館の建物は小振りで品の良い造作、本来は町営の宿泊施設だが温泉は宿泊棟とは別であるため日帰り入浴も気軽にできる。
入口前に源泉が出る蛇口のある小屋があり、そこで非加熱の源泉を賞味することができる。飲んでみると、ピリピリとした炭酸味を感じる冷鉱泉で、若干の塩味と金気を感じる。糖分のない不味いサイダーといった味覚だが、それなりに存在感のある源泉だ。源泉は無色透明でほぼ無臭。大量でなければ無料で持ち帰り可能である。

温泉館の内部は小奇麗で、休息場所が設置されているのも好都合だ。ロビーでも畳敷きの休憩場所でもゆっくり休息することができる。
ロビーのすぐ横に内風呂の入口があるが、露天風呂とはつながっておらず、移動するには一旦衣服を着用しなければならないのがやや面倒。裸のままロビーを歩いて移動するなどすれば大顰蹙間違いなし。
私は露天風呂を利用した。浴槽は6〜7人が入浴可能な規模の石張りのもので、大きな屋根が架かる。和風の庭園の趣向を凝らしてあるが、施設が新しいためかやや風情に欠けるのが残念。しかし、視界前方に山間の緑を目にしながらの入浴はなかなか快適である。

泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。時間の経過により褐色濁りとなる湯で、源泉を加熱し、塩素消毒を施したうえでかけ流している。かけ流しとは言え、浴槽に注がれる湯は加熱・塩素消毒の湯であるため当然飲用は不可。飲泉はあくまで戸外の飲泉用の小屋で行わねばならない。
浴槽の湯は加熱により炭酸成分が飛んでしまっており、入浴しても微細な泡が身体に付着するようなことはない。欲を言えば水風呂の代わりに非加熱源泉を注いだ小さな浴槽が一つ欲しいところ。もっとも、露天風呂浴槽の湯は塩素臭をほとんど感知できない程度であるのが有難い。内風呂は密室であるためか、浴室に入ると消毒臭を露骨に感知するのが残念。

新しい公営の箱物温泉施設といえば、大概において建物は綺麗だが温泉は目も当てられない惨状というのが相場なのだけれど、この温泉施設は500円という入浴料金と併せて温泉の利用方法も比較的良心的で、好感を抱いた次第。
良心的な公営の湯
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京の異次元空間  (京都北白川 不動温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 4月 29日
京都北白川の滋賀県へと抜ける山中越え途中にある温泉。似通った温泉が二軒並び、お隣の「北白川天然ラジウム温泉」とどちらにしようかと悩むところではありますが、同じ泉質のラジウム冷鉱泉であり、温泉利用方法も大差なければ古くて妖しい方がわたくしには似つかわしいと存じ、不動温泉にお邪魔した次第。
なにぶん北白川不動明院の境内から湧き出た霊験あらかたとも申すべきこの源泉、少なからず宗教がかっている感なきにしもありませんが、妖しの雰囲気は愛知県の永和温泉「みそぎの湯」よりは控えめで、怪湯とのカテゴリーには属さない類のものと申せましょう。
温泉というと大型ホテルの大浴場やスーパー銭湯しか縁のない方々にとりましては、玄関付近で踵を返したくなる雰囲気濃厚ではございますが、わたくしなどにとりましては不思議なデジャブに襲われるがごとき感覚に陥る施設、若い頃からこのようなものに惹かれたわたくしは、このあたりをうろうろしていた京都での学生時代にこの温泉の存在を知らなかったことが残念でなりませぬ。

玄関をくぐりますと、早速愛想の良い若女将に畳敷きの休憩処に案内され、お茶のサービスとともに温泉やその利用方法につき詳しい説明を受けるのでございます。案内された一つのテーブルを独占して使用することになり、希望するならば貸し出しの毛布や枕を利用して本格的昼寝も可能、何度温泉に入っても、何時間滞在しても料金は一定であることを考慮するならば、1,200円という価格は決して高いものではございますまい。即ち、銭湯替わり若しくはスーパー銭湯の利用形態を基準にここに参りますと、価格・雰囲気・設備等に不満が生じるのでございまして、終日携帯電話通話圏外の異次元空間へ、慌しい浮世から逃避して過ごすことに違和感を持たれない方々にとりましては、寧ろ1,200円は安いものと言わざるを得ません。ただ、休日にも携帯で仕事の話に余念がない、忙しい振りをするのが大好きな俗物には、携帯電話通話圏外というのは致命的でありましょうが・・・・
つまりここではのんびり長居をしてなんぼの世界であります。下手すれば「千と千尋の神隠し」状態とも言えるこの建造物が、いやが上にも逃避の雰囲気を醸し出してくれます。

風呂場は3、4人しか入れない規模の、家の風呂と大差ない小さなものでございます。小さな浴室に小さな浴槽、また、密閉されていることにも意味があり、美人若女将が説明してくれますように、ラジウム温泉ゆえに密閉状態の浴室内で深呼吸をすることにより、体内にラジウムを効果的に摂り入れることが可能なのでございます。
冷鉱泉ゆえ当然加温のうえ利用されており、循環の併用及び塩素消毒の記載がなされておりますが、不快な塩素臭は感知せず、無色無味無臭で白湯を沸かしたものと判別し辛いというのが正直な実感。ただ、源泉の冷鉱泉を好きなだけ浴槽に注入でき、飲用も可能ですので、浴用・飲用・吸入によるラジウムの効用を存分に享受できる温泉でございます。「天然ラジウム湧出元関西第一位」との表記の実感は、ラジウム泉の特質ゆえ判然とし難いのですが、源泉は良質のミネラルウオーターに近いものでありましょう。贅沢を申し上げますならば、源泉を水風呂替わりに利用できる浴槽が一つ欲しいものでございます。

短時間での慌しい利用はここでは明らかに不似合いである反面、一日のんびりと静かに過ごしたいとお考えの方々には好感度が高くなるものと思われます。又、この温泉の利用者は、常連客がかなりの部分を占めるものと推察され、わたくしの訪問時には二組のお客様がいらしただけで、平日の昼間からこんなところでゴロゴロしていられる身分若しくは職業と思しき方々でございました。わたくしも他人のことをとやかく言えた義理ではございませんが、それなりにわけありの方々に似つかわしい場所と言えなくもない。子連れや団体客、若い活動的カップルなどとは明らかにミスマッチでございます。スーパー銭湯を向日葵とするならば、ここは日陰に咲く隠花植物の類のものと申せましょう。

そもそも湯治場に妙な明るさなど不要、歴史の澱が溜まったような建造物と愛想の良い美人若女将、時間がゆっくり流れる京の異次元空間で、わたくしは癒されたのでございます。
京の異次元空間
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地元自治会の運営となります  (鍬渓温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 4月 20日
先週4月10日、久々にお邪魔してみると、運営母体を変更する旨の貼り紙があった。従来は地元老人会の運営で、いつも入り口付近に座ってノートに名前と住所を記載するように依頼なさる御老人が体調を崩されたため、運営は地元自治会に移管された由。運営母体が変わっただけで設備や入浴料等に変更はなく、従来どおりの湯浴みは可能なので一安心。

大量の降雨で、源泉井戸が加水されたためか、当日の湯は随分と薄い印象だった。特徴である塩辛さや金気臭がほとんどなく、色合い・味覚・臭気ともに従来ここで経験した泉質とは比較にならぬほど薄く、個性が弱かったのには残念だったが、日々の湯に違いが生じるのは天然温泉を手付かずで提供している所作でもあるので、これはやむを得ない。湯船に加熱源泉と非加熱源泉を注入できる蛇口があり、好みの温度調整が天然温泉そのもので可能なシステムにも変化はなく、まことに好ましい。

3年前のリニュアルで、入浴施設そのものは随分小奇麗になっており、この程度の個性的施設で入浴に二の足を踏むような人は、スーパー銭湯へ流れた方が賢明だ。又、この施設に対して設備内容や規模云々の注文をつけるのは筋違いで、そもそも団体客や家族連れなどの客筋を想定されていない素朴な共同湯に過ぎない。更に言うと、ここは特段温泉マニアが好む奇矯な温泉でもなく、地元の温泉好きの方々に良心的に源泉を提供している真っ当な共同湯である。特別の経営努力など必要でもないし、若者を呼ぶ必要もさらさらない。場所がわかりやすい必要もないし、湯船も大きくする必要もない。地元の温泉好きの方々に、地球の恵みである天然温泉を手付かずのまま提供すること、それで充分なのである。
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