アット・ニフティロゴ @nifty温泉 @nifty旅行

有名温泉地から日帰り温泉、露天風呂、秘湯まで温泉クチコミ&クーポンも充実

ゲストさん    新規登録ログイン

 @nifty温泉トップ > クチコミ > ユーザー一覧 > 湯けむり天使さんのクチコミ一覧  戻る  @nifty温泉トップへ戻る






お出かけ先でも温泉情報&クチコミをチェック



クチコミ ユーザー別クチコミ一覧




湯けむり天使
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう! さん のクチコミ一覧
件数:349件 平均点数:★★★  (3.4点)
男性/ 指定なし / 奈良
天然温泉のみならず都会の銭湯をも愛し、温泉により癒しを得る、根っからの温泉好き。少年時代より温泉好きは骨がらみ。多忙な日常の合間に湯けむり行脚、これまた格別。

  内容を全文で表示タイトルのみで表示
349件中 1件〜15件を表示  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  [ 次の15件 ]
素朴  (出谷温泉公衆浴場 つるつる乃湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 5月 25日
十津川温泉郷最深部、上湯温泉にある公衆浴場。川にせり出した感がある小さな駐車場に車を停め、階段を下りることになるが、この階段が結構急勾配かつ長い。高齢者には少々辛かろう。情けないことに私も帰路の登りで息を切らした。
木造の建物の前に小さな小屋が付属して建てられており、そこに受付兼湯守りの方が一人おられる。私の利用時は年配の男性で、ここで一人500円の入浴料を支払い入浴することになる。

外観も内部の脱衣場も浴室も小振りで、かつ凝った造作など何一つない。悪く言えば安普請、良く言えば簡素、山奥の川べりに豪華絢爛の入浴施設など狂気の沙汰だから、これはこれで風景に溶け込む優れた普請なのだろう。こんな場所の温泉施設は、自然の中に溶け入り、存在を消すくらいこじんまりとしているのが丁度良い。

簡素極まりない脱衣場で衣服を脱ぎ捨て浴室にお邪魔すると、これまた小さなもの。コンクリートの打ちっ放しで、淵に自然石が埋め込まれた簡素極まりない浴槽が一つあるのみである。石も河原の石を利用しているのであろう。凝った造作は微塵もなく、情緒を求めても無駄である。大型の窓から山辺と川を眺めながらの入浴となる。私が贔屓にしている神湯荘管理の露天風呂は至近距離にある。

湯は川向こう数十メートル離れたところで湧出している泉源からパイプで引かれた74度の高温泉で、さすがに熱めだが、硫黄臭が香るナトリウムー炭酸水素塩泉のつるぬるの浴感は優れもの。消毒臭は一切無い、天然温泉の芳香のみ鼻をつくのは十津川温泉郷の面目躍如である。一箇所の石の隙間から源泉が注入されており、隙間を覗くとそこで真水と源泉がブレンドされている。私の訪問時は、多少の加水なくば熱過ぎる湯温であったので、加水はやむを得ない。冬場なら加水なしで済ませられる場合もあるのだろう。オーバーフローした湯はそのまま川に流れ出るシステムだ。当然のことながら循環装置などあるはずもなく、完全にかけ流しである。
一応シャンプー等は一つだけカランとともに置かれている。上物なんぞ期待してはいけない。私の訪問時はメリットシャンプーが一つあるのみであった。

500円の入浴料を高いと見るか、安いと見るか、各々の考え方一つだろう。温泉は泉質が最大の重要な要素だと考える人にはこの施設は好ましく、都会の小奇麗なスーパー銭湯が温泉のスタンダードである人にとっては、狭く、小汚く、サウナも無く、水風呂も無く、露天風呂も無く、無い無いずくし。私にとってはこの素朴極まりない天然温泉は満足ゆくものであった。
素朴
拡大する
常連になる価値あり  (湯の峯荘)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★★  2008年 5月 19日
湯の峰温泉にはいくつかの泉源があり、私が未湯である泉源を引く民宿に入ってみたかったのだが、生憎休日であったため、湯の峯荘に立ち寄り湯でお邪魔したところ、優れた泉質と良心的な温泉利用方法に感銘を受けた。

湯の峰温泉の温泉施設のなかでは、広い大浴場と湯の花が大量に舞うとされる露天風呂に期待して赴いたところ、平日、それも月曜日の利用であったためか幸いにも貸切風呂が空いていたので、迷うことなくそちらを利用した。
小さな離れの建物に在る貸切風呂には二種類の湯があり、向かって右側が「薬湯」、左側が「鹿の湯」と銘打たれている。「薬湯」は源泉100%とのことで、純粋に湯そのものを愉しむ場で、石鹸・シャンプー等の設備は一切なく、身体を洗いたいのならば、「鹿の湯」を利用しなければならない。余計なお世話かもしれないが、源泉かけ流しの良泉に浸かり、香料の濃いボディシャンプーで洗体するなどは限りなく野暮で、各地の温泉でも同じような禁止措置がなされているが、それは当然のことと言ってよい。なお、貸切風呂は20分で切り上げて欲しい趣旨の貼り紙がある。

「薬湯」に入浴してみたところ、やや白濁したやわらかい湯で、この温泉地特有の硫黄臭が鼻を突く。源泉は90度を超える高温であるために冷却したうえで、加水・循環など一切なしのかけ流しで利用されている。まことに贅沢な温泉利用法だ。良泉を提供するには浴槽は小さな方が有利で、ここでは貸切風呂の「薬湯」は最高の泉質と言えるだろう。ただ、湯はさすがにやや熱く、ぬる湯好きの人には若干辛いかもしれない。

今回は「薬湯」を充分に堪能してしまい、大浴場や露天風呂には入浴せず仕舞いだったが、湯の花が乱舞するとされる露天風呂なども一度経験してみたいもの。ここは再訪の価値がある。
泉質と内容から判断して立ち寄り湯1000円は特に高いものとは思われない。湯の峯荘としても、宿泊客の居ない昼間に1000円という価格設定で一定程度の客を呼ぶのも、経営手法としては悪くはなかろう。客の立場からは、ここでは宿泊してゆっくり良泉を堪能するのが一番だと思う。
常連になる価値あり
拡大する
良心的な公営の湯  (町営 鶴の湯温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 5月 19日
阪和道みなべICより龍神方面へ20分ほど走れば到着する。途中国道424号線はまだしも県道田辺印南線はそれなりに田舎道で、道幅も狭く多少不安にもなるが、標識もあり道に迷うほどでもなく、左右に梅林を眺めながら田舎道を走るのも悪くない。

温泉館の建物は小振りで品の良い造作、本来は町営の宿泊施設だが温泉は宿泊棟とは別であるため日帰り入浴も気軽にできる。
入口前に源泉が出る蛇口のある小屋があり、そこで非加熱の源泉を賞味することができる。飲んでみると、ピリピリとした炭酸味を感じる冷鉱泉で、若干の塩味と金気を感じる。糖分のない不味いサイダーといった味覚だが、それなりに存在感のある源泉だ。源泉は無色透明でほぼ無臭。大量でなければ無料で持ち帰り可能である。

温泉館の内部は小奇麗で、休息場所が設置されているのも好都合だ。ロビーでも畳敷きの休憩場所でもゆっくり休息することができる。
ロビーのすぐ横に内風呂の入口があるが、露天風呂とはつながっておらず、移動するには一旦衣服を着用しなければならないのがやや面倒。裸のままロビーを歩いて移動するなどすれば大顰蹙間違いなし。
私は露天風呂を利用した。浴槽は6〜7人が入浴可能な規模の石張りのもので、大きな屋根が架かる。和風の庭園の趣向を凝らしてあるが、施設が新しいためかやや風情に欠けるのが残念。しかし、視界前方に山間の緑を目にしながらの入浴はなかなか快適である。

泉質は含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉。時間の経過により褐色濁りとなる湯で、源泉を加熱し、塩素消毒を施したうえでかけ流している。かけ流しとは言え、浴槽に注がれる湯は加熱・塩素消毒の湯であるため当然飲用は不可。飲泉はあくまで戸外の飲泉用の小屋で行わねばならない。
浴槽の湯は加熱により炭酸成分が飛んでしまっており、入浴しても微細な泡が身体に付着するようなことはない。欲を言えば水風呂の代わりに非加熱源泉を注いだ小さな浴槽が一つ欲しいところ。もっとも、露天風呂浴槽の湯は塩素臭をほとんど感知できない程度であるのが有難い。内風呂は密室であるためか、浴室に入ると消毒臭を露骨に感知するのが残念。

新しい公営の箱物温泉施設といえば、大概において建物は綺麗だが温泉は目も当てられない惨状というのが相場なのだけれど、この温泉施設は500円という入浴料金と併せて温泉の利用方法も比較的良心的で、好感を抱いた次第。
良心的な公営の湯
拡大する
京の異次元空間  (京都北白川 不動温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2008年 4月 29日
京都北白川の滋賀県へと抜ける山中越え途中にある温泉。似通った温泉が二軒並び、お隣の「北白川天然ラジウム温泉」とどちらにしようかと悩むところではありますが、同じ泉質のラジウム冷鉱泉であり、温泉利用方法も大差なければ古くて妖しい方がわたくしには似つかわしいと存じ、不動温泉にお邪魔した次第。
なにぶん北白川不動明院の境内から湧き出た霊験あらかたとも申すべきこの源泉、少なからず宗教がかっている感なきにしもありませんが、妖しの雰囲気は愛知県の永和温泉「みそぎの湯」よりは控えめで、怪湯とのカテゴリーには属さない類のものと申せましょう。
温泉というと大型ホテルの大浴場やスーパー銭湯しか縁のない方々にとりましては、玄関付近で踵を返したくなる雰囲気濃厚ではございますが、わたくしなどにとりましては不思議なデジャブに襲われるがごとき感覚に陥る施設、若い頃からこのようなものに惹かれたわたくしは、このあたりをうろうろしていた京都での学生時代にこの温泉の存在を知らなかったことが残念でなりませぬ。

玄関をくぐりますと、早速愛想の良い若女将に畳敷きの休憩処に案内され、お茶のサービスとともに温泉やその利用方法につき詳しい説明を受けるのでございます。案内された一つのテーブルを独占して使用することになり、希望するならば貸し出しの毛布や枕を利用して本格的昼寝も可能、何度温泉に入っても、何時間滞在しても料金は一定であることを考慮するならば、1,200円という価格は決して高いものではございますまい。即ち、銭湯替わり若しくはスーパー銭湯の利用形態を基準にここに参りますと、価格・雰囲気・設備等に不満が生じるのでございまして、終日携帯電話通話圏外の異次元空間へ、慌しい浮世から逃避して過ごすことに違和感を持たれない方々にとりましては、寧ろ1,200円は安いものと言わざるを得ません。ただ、休日にも携帯で仕事の話に余念がない、忙しい振りをするのが大好きな俗物には、携帯電話通話圏外というのは致命的でありましょうが・・・・
つまりここではのんびり長居をしてなんぼの世界であります。下手すれば「千と千尋の神隠し」状態とも言えるこの建造物が、いやが上にも逃避の雰囲気を醸し出してくれます。

風呂場は3、4人しか入れない規模の、家の風呂と大差ない小さなものでございます。小さな浴室に小さな浴槽、また、密閉されていることにも意味があり、美人若女将が説明してくれますように、ラジウム温泉ゆえに密閉状態の浴室内で深呼吸をすることにより、体内にラジウムを効果的に摂り入れることが可能なのでございます。
冷鉱泉ゆえ当然加温のうえ利用されており、循環の併用及び塩素消毒の記載がなされておりますが、不快な塩素臭は感知せず、無色無味無臭で白湯を沸かしたものと判別し辛いというのが正直な実感。ただ、源泉の冷鉱泉を好きなだけ浴槽に注入でき、飲用も可能ですので、浴用・飲用・吸入によるラジウムの効用を存分に享受できる温泉でございます。「天然ラジウム湧出元関西第一位」との表記の実感は、ラジウム泉の特質ゆえ判然とし難いのですが、源泉は良質のミネラルウオーターに近いものでありましょう。贅沢を申し上げますならば、源泉を水風呂替わりに利用できる浴槽が一つ欲しいものでございます。

短時間での慌しい利用はここでは明らかに不似合いである反面、一日のんびりと静かに過ごしたいとお考えの方々には好感度が高くなるものと思われます。又、この温泉の利用者は、常連客がかなりの部分を占めるものと推察され、わたくしの訪問時には二組のお客様がいらしただけで、平日の昼間からこんなところでゴロゴロしていられる身分若しくは職業と思しき方々でございました。わたくしも他人のことをとやかく言えた義理ではございませんが、それなりにわけありの方々に似つかわしい場所と言えなくもない。子連れや団体客、若い活動的カップルなどとは明らかにミスマッチでございます。スーパー銭湯を向日葵とするならば、ここは日陰に咲く隠花植物の類のものと申せましょう。

そもそも湯治場に妙な明るさなど不要、歴史の澱が溜まったような建造物と愛想の良い美人若女将、時間がゆっくり流れる京の異次元空間で、わたくしは癒されたのでございます。
京の異次元空間
拡大する
地元自治会の運営となります  (鍬渓温泉)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 4月 20日
先週4月10日、久々にお邪魔してみると、運営母体を変更する旨の貼り紙があった。従来は地元老人会の運営で、いつも入り口付近に座ってノートに名前と住所を記載するように依頼なさる御老人が体調を崩されたため、運営は地元自治会に移管された由。運営母体が変わっただけで設備や入浴料等に変更はなく、従来どおりの湯浴みは可能なので一安心。

大量の降雨で、源泉井戸が加水されたためか、当日の湯は随分と薄い印象だった。特徴である塩辛さや金気臭がほとんどなく、色合い・味覚・臭気ともに従来ここで経験した泉質とは比較にならぬほど薄く、個性が弱かったのには残念だったが、日々の湯に違いが生じるのは天然温泉を手付かずで提供している所作でもあるので、これはやむを得ない。湯船に加熱源泉と非加熱源泉を注入できる蛇口があり、好みの温度調整が天然温泉そのもので可能なシステムにも変化はなく、まことに好ましい。

3年前のリニュアルで、入浴施設そのものは随分小奇麗になっており、この程度の個性的施設で入浴に二の足を踏むような人は、スーパー銭湯へ流れた方が賢明だ。又、この施設に対して設備内容や規模云々の注文をつけるのは筋違いで、そもそも団体客や家族連れなどの客筋を想定されていない素朴な共同湯に過ぎない。更に言うと、ここは特段温泉マニアが好む奇矯な温泉でもなく、地元の温泉好きの方々に良心的に源泉を提供している真っ当な共同湯である。特別の経営努力など必要でもないし、若者を呼ぶ必要もさらさらない。場所がわかりやすい必要もないし、湯船も大きくする必要もない。地元の温泉好きの方々に、地球の恵みである天然温泉を手付かずのまま提供すること、それで充分なのである。
雰囲気のみ  (大原温泉湯元 京の民宿 大原の里)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★  2008年 4月 20日
寂光院へ向かう細道沿いにある宿泊施設。泉質には期待せず、食事を兼ねて利用してみた。ここは入浴のみの利用は不可で、日帰り温泉コースとして何らかの食事をとらねばならない。上手く客単価をあげようとする京都の店らしい小賢しさだが、例えば最安値の「おはぎコース」というものなら1000円で済んでしまうので、さほど敷居の高い施設でもない。私が利用したのは「うどん・そばコース」で1500円。食事は道を挟んで反対側の雲井茶屋という姉妹店でとることになる。

浴場は小奇麗にまとめられており、内湯がひとつと、その内湯浴槽とつながった露天風呂がひとつ、加えて五右衛門風呂の類の浴槽がひとつある。この五右衛門風呂がこの施設の名物らしい。
直径約2メートルの釜風呂で、スーパー銭湯の露天エリアでよく見られる類のものの大型版。奈良県上牧町の「虹の湯」の男湯にある釜風呂とほぼ同じ規模である。
確かに、樹木を効果的に配した日本旅館ならではの情緒溢れる庭園のなかでの釜風呂というのも悪くはないのだけれど、哀しいかな湯がよろしくない。無粋な塩素臭が雰囲気を壊す。困ったことに、この釜風呂の湯口付近が最も強烈に塩素が臭う。せめてこの浴槽だけでもかけ流しにして天然温泉の芳香に包まれて入浴できるようにして頂ければ幸いなのだが。

泉質は単純温泉、無色透明で無味、無個性なうえに塩素臭付き。ナトリウムイオンや炭酸水素イオン、更にラドンの含有量が多いと宣伝されているが、加熱して循環しまくりではほとんど無意味。120リットル/分の湯量で加温・循環・塩素消毒の三点セット、無味無臭で白湯を沸かせたものと区別さえ困難である。

温泉に何を求めるかによって評価は異なるであろうが、単なる湯浴みとか、雰囲気重視ならここも悪くない。泉質を求めると論外ということになる。即ち私には無縁だということ。
尤も、京都大原に温泉目的で来る人などほとんどいないだろうから、普通の観光客にはこれで充分かもしれないが。
雰囲気のみ
拡大する
特筆すべき泉質でなし  (東条温泉とどろき荘)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★  2008年 3月 23日
加東市内にある公共施設。社会福祉センターの運営による施設の類は各地にあり、大概古いものでありながらもそれなりに大型施設で、利用者は地元の老人が大半であるため混雑しないのが常態。ここも同様で、弁当持参で来館してくつろぐ老人などおり、それなりに地元の老人を中心に利用されているように見受けられる。そもそも民間の入浴施設の類とは目的が異なり、活気よりくつろぎが主として求められる施設である。
そこで、利用されている温泉が良質で、利用方法も良心的であるならば、温泉愛好家には格好の穴場であるはずなのだが、残念ながら世の中そう甘くない。

他の同一系統の施設と較べれば、それなりに入浴設備は充実している。主浴槽の温泉浴槽に加えて打たせ湯、ジャグジー・ジェットの類、打たせ湯、サウナ、水風呂など600円の値段なりには設備は揃う。地元老人が銭湯代わりに利用するというのであればこれで充分、ただし、それ以上ではない。

個人的には露天風呂などあろうとなかろうとかまわないが、天然温泉を標榜するからには天然温泉を実感できる湯が満たされてほしい。こちらの浴室には天然温泉浴槽は一つだけ、比較的大きな浴槽で、天然温泉浴槽との記載がなければ入浴してみなければわからない。ナトリウムーカルシウム塩化物強冷鉱泉であるが、加温・循環・塩素消毒が施され、特別な浴感は何もなし。
循環とは申せ、かなり強度な食塩泉の特徴を残しているとの情報を得て、期待半分で赴いたところ、やはり期待を裏切られた。この程度の食塩泉ならどこにでもある。冷鉱泉ゆえに加温はやむを得ないけれど、循環と塩素投入で天然温泉の芳香などあるはずもなく、塩湯を沸かして塩素で臭いをつけた類の湯、湯量が豊富であるならば一部かけ流しで利用して源泉の良さを示すのは不可能なのかしらんと思う。例えば加温しない源泉を水風呂代わりに小さな浴槽に注ぐなどの芸当はできないものだろうか。

私の住む奈良県にある社会福祉センターの運営による箱物に付随している温泉施設も同様であるが、一つとしてまともな泉質のものはない。いやむしろ泉質云々より利用方法の問題である。この類の公共施設に源泉利用方法云々を言うのはないものねだりかもしれないが、岐阜県の海津苑などは随分と良心的な利用方法で源泉の良さを生かしている。
やろうと思えばやれないことはないはずである。豊富な源泉を生かした他にない温泉施設を造って「民業圧迫」となるほど集客するのも悪くはないのではなかろうか。
療養向け温泉施設  (藤の森不動温泉だるま湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★  2008年 2月 24日
阪和道を利用した場合、海南東インターより国道370号線を高野山方面に向かって20キロ程ひた走らねばならず、その国道も「待望の国道昇格おめでとう」状態の田舎の街道といってもよく、紀伊半島の三桁国道にありがちな狭隘道が一部に見られ、走りやすさとか道幅には期待しない方が良い。途中メロディラインなどあり退屈しないけれど、「本当にこの道で間違いないの?」と不安になる箇所もある。長閑な田舎道で、私はこのような道を走るのは好きなのだけれども。

建造物自体はかなり年季が入ったもの。入浴設備も同様で、宿泊施設の入浴施設によく見られる如く、脱衣場には脱衣篭しかないので貴重品の管理が悩ましい。尤も貴重品ロッカーが備え付けられてはいるのだが、哀しいかな100円ノーリターン式、利用すれば650円の入浴料が事実上750円になる。
入浴施設は内湯と露天風呂に分かれ、それぞれ規模は小さなもの。内湯と露天風呂はつながっていないために、一旦脱衣場へ出て階段を下りなければならず、少なからず面倒だ。老人には階段昇降が辛いかもしれない。
内湯は浴槽一つの平凡なもので、残念ながら加水こそないものの加熱・循環・塩素消毒の三点セット、浴感も芳香も天然温泉の実感なく私はほとんど利用しなかった。ここでは源泉かけ流しの露天風呂の湯を堪能すべきである。露天風呂は川べりに岩風呂が組まれ、そこに加熱された源泉が注がれている。源泉はパイプを通じて上からも下からも注入されるシステムで、浴槽内の湯の喚水率面から見れば良質な源泉利用法と言えるだろう。湯温はややぬるめに設定されているので長湯が可能。女湯からは小さな滝が見ることができるようであるが、男湯からの観景は山裾が見える程度で平凡なもの。また、男湯には川沿いにもう一つ浴槽があるが、湯は抜かれて未使用であった。少々無粋である。ここの露天、泉質は悪くはないけれど情緒面ではやや劣る。

源泉のナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉は若干の褐色濁りが認められる程度でほとんど透明に近い。芳香も味覚も個性的なものではないが、炭酸水素塩泉がアトピー性皮膚炎などに適応する天然療養温泉であると喧伝されている。ある程度継続して利用すれば効果があるのかもしれない。
内湯だけならばほとんど評価に値しないが、かけ流しの露天風呂があるために温泉施設としては良質の部類に属すると思われる。休憩所で飲泉も可能である。

金曜日の午後に利用したところ、貸切状態であった。平日は空いている可能性が高い。人里離れた場所でのんびりと療養したい熟年層向けの温泉療養施設である。
療養向け温泉施設
拡大する
浴感に変化が  (あすかの郷)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 1月 26日
腰痛治療も兼ねて、マッサージと温泉でリラックスしようと訪問しましたが、マッサージ施術者が当日不在で目的を果たせず、温泉入浴のみといたしました。診察や鍼灸治療・マッサージ等での利用者は大概事情をご存知でしょうが、初めて行く場合は施術者の有無を確認のうえ赴いた方が無難なようです。常連になれば、マッサージ・鍼灸治療・温泉込みで500円という良心価格でありますので、魅力満載なのですが。

私はこの温泉には二度目の入浴でありましたが、今回は前回程のツルヌル感がなく、無個性な湯との感覚を抱かざるを得ませんでした。ph10を超えるアルカリ度の高い源泉の止々呂美温泉ではありますが、運んできた当初はともかく、循環を繰り返す度に湯の鮮度が薄れてくるというのが現実でしょうか。たまたま前回の浴感が良すぎたのか、今回のそれが悪かったのか判然としません。若干の塩素臭は、高齢者介護施設であるという性質上やむを得ないことでしょう。

ここでは湯上りに、ハイテクマッサージ機が無料で利用できるのが有難いことです。思わず家に持って帰りたいと思うほど優れもののマッサージ機で、これだけでも価値があります。
やはりここは温泉の泉質のみに惹かれて訪れる施設ではなく、鍼灸治療等の総合的な癒し施設として利用するのがよろしゅうございます。街のスーパー銭湯などと比較するのがそもそも間違いですが、時間がゆっくりと流れ行く場所であることは間違いございません。
また、かけ流しの良泉で口直ししたい場合には、知る人ぞ知る大阪の秘湯・山空海温泉がすぐ近くに位置するという立地条件もまた好都合であります。

確実な進化に脱帽でございます  (クア武庫川)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2008年 1月 19日
優れものの泉質を誇る温泉施設が老朽化してリニュアルがなされる場合、小奇麗で近代的な設備に生まれ変わる反面、貴重なかけ流しが取り止めになり、哀れ無個性な循環湯に様変わりして塩素消毒など施され、それこそ目も当てられない惨状と変わり果てながら、施設側に悪気はなく逆に変に誇らしげという悲劇が世の中には多々ございまして、個性的な泉質を誇ります「クア武庫川」様のリニュアルが如何相成るか、不安と期待におののきながら昨日入湯させて頂きましたところ、わたくしの不安は杞憂に過ぎなかったのでございます。

建物の外観こそ変化はございませんものの、内部は予想以上の改良がなされております。ロビーからして新築の雰囲気漂わせ、お祝いの花など窓際に並び、以前と男女の浴室の位地が逆になっていることに気が付きます。
内湯の主浴槽や個性的な三つ並ぶカランなど全て一新され、新築に等しい改良でございます。以前は男女の仕切り壁沿いに浴槽が並ぶ造作であったものが、現在は浴室中央に浴槽が並び、浴槽はジャグジー、ジェット、寝風呂、電気風呂など充実したもの。ボタンを押下して強烈な水圧で背中を刺激する類のジェットもあり、機能バスが好きなお方には充分満足のゆく設備となっております。浴槽に浸かりながら大型テレビを観賞できるという、親戚筋の「テルメ龍宮」型システムも健在でございます。

さて、この銭湯の白眉は、なんといっても露天エリアの源泉風呂でございましょう。その個性溢れる泉質の源泉風呂がなければほとんど存在感が無いほどに、ここの源泉風呂の泉質は異彩を放ちます。以前からわたくしはその源泉風呂の虜ではございましたが、今回のリニュアルで以前の三倍ほど大型化し、わたくしの認識では無意味と思われた循環濾過された透明な湯が張られた浴槽がなくなり、露天エリアでは源泉をかけ流した浴槽に一本化されたのでございます。
浴槽が大型化されたとは申せ、以前と同様に香ばしい土類が含有された芳香と塩味は寸分損なわれることなく潤沢にかけ流され、リニュアルされてからひと月にもならないというのに、岩の部分には温泉成分の固着が見られます。程なく床下には以前と同じく温泉成分が波打つようなコーティングが自然になされることでありましょう。余談ではございますが、この源泉に生麺を入れたものを茹でて食べてみたいという衝動をわたくしは抑えることができませぬ。
大型化により浴槽の湯量が増えたため、酸化が進行することにより以前と比較して茶色が濃くはなりましたが、体感的には変化なく、熱めの個性溢れる温泉が以前にも増して楽しめる設備に改良されたのは慶賀すべきことでございます。

この銭湯の長所、即ち個性溢れる天然温泉の泉質こそ売りであるということをを充分に認識なされ、長所を更に伸ばすことを主眼にリニュアルされた「クア武庫川」様にはまことに頭が下がる思いで、これこそ真っ当なリニュアル、確実な進化を実現されたことに敬意を表する次第でございます。
人工炭酸泉  (赤穂の湯 くらのすけ)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★  2008年 1月 3日
赤穂市の千種川河口付近、赤穂市民病院から更に南へ進み、赤穂海浜大橋を渡ったところに位置する。瀬戸内海は目の前だ。尤も、赤穂御崎ほど風光明媚な場所ではない。
12月14日という赤穂浪士討ち入りの日にリニュアルオープンしたらしく、苦心の跡が伺えると言えないこともないけれど、本来スーパー銭湯と忠臣蔵とは何の関係も無いのが哀しいところ。一応建造物も城郭もどきを擬した造作になっている。赤穂というと忠臣蔵くらいしか宣伝材料がないので強引にこじつけるのもやむを得ないが、寧ろ私などは赤穂というと塩づくりを連想するので、海水を利用するなど塩湯をメインにすれば入浴施設らしくなるのにと思う。堺市にある湊潮湯みたいな施設なら好感が持てるのに。

入浴施設は平凡なもので、内湯には主浴槽として大型の人工炭酸泉と白湯(電気風呂)浴槽とジェットバスの類の機能バスが揃う。もちろん乾式サウナと水風呂もあり、ごく普通のスー銭並み。都会ではないので、規模は比較的小さなもの。
露天エリアには三つの壺湯と「千種の湯」とか「観月の湯」とか名付けられた二つの主浴槽、加えて寝湯の類。いづれも平凡で特筆すべきものはなし。二つの主浴槽にはそれぞれ大型テレビが備え付けられ、風呂に入りながらテレビを見るのが趣味の人にはよろしいかもしれない。私は一分たりともそんなところに入る趣味はないけれど。
それにつけても、ここの露天エリア、浜風に吹かれるためか冬季はすこぶる寒いので注意のこと。

このスーパー銭湯で評価できるとするならば、露天エリアにあるスチームサウナの一種の「漢方珊瑚風炉」と、内湯の人工炭酸泉ぐらいかしら。前者は後発だけあって、足湯状態に加え背中から湯が流れ落ちるシステムで悪くない。また、人工炭酸泉は全身の体毛に小さな泡が付着、比較的ぬる湯で長湯が可能なのも好ましい。とは申せ、神戸の灘水道筋温泉の源泉かけ流し浴槽に入浴した折に付着する泡などと違ってこちらはあまり有難みを感じないのは、非天然温泉で塩素消毒の湯だから仕方がない。

大晦日に利用したところ、かなり空いていた。大晦日は休日料金で880円、平日は780円ということらしいが値段は少々高め。バスタオルとフェィスタオル付き、剃刀・歯ブラシ備付けというのは健康ランド並みのサービスと言えなくもないけれど、天然温泉でもなく、赤穂の地域特性が何もない設備内容を鑑みれば、コストパフォーマンスは高くない。正直言って、このままでは苦しいと思う。

また、10月以降この施設のクチコミはまことに稚拙な広告投稿とおぼしき「組織票」とそれを揶揄する投稿により小さな「お祭り」状態、身から出た錆とは申せ、気の毒な現状ではある。
どの業界においても新聞への意見広告等、広告宣伝目的の一種の「組織票」は存在するのが実情だが、稚拙で露骨なのは逆効果という典型。
人工炭酸泉
拡大する
泉質に若干の変化が  (華の湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2007年 12月 29日
源泉かけ流しが売りのこのスーパー銭湯は、私にとってはすっかりお気に入りであるが、私が訪問するのは平日の夜間ということも関係しているのかもしれないけれど、いつも空いているといった印象が否めない。温泉本来の姿勢を全うしているこの施設が営業上苦戦し、循環浴槽に大量の塩素を入れた露天の浴槽にテレビなどしつらえて、たくさんの入浴客を獲得している一般のスーパー銭湯を尻目に、私はごまめの歯軋りといった状態。スーパー銭湯経営の戦略としては、食事処や岩盤浴など様々なものがそろう施設を準備するのがよろしく、あまりに正直で本格派過ぎると哀しいかな、万人受けしないのだろうか。日本人が温泉好きなのは確かだけれども、文化的成熟度はこの程度なのである。

久々に檜風呂の方に入浴したところ、若干以前と泉質が変化したように見受けられた。私は石風呂の露天エリアにある自然石くりぬき風呂がお気に入りであるので、濃厚な湯をいつも堪能していたから余計に感じられるのかもしれないが、塩辛さが減り、苦味が増した感がある。檜風呂では一番泉質良好な樽風呂に浸かりながらも、やや泉質面で個性が薄れたように感じたのは残念。
尤も、日々味覚や芳香が異なるのはかけ流しの天然温泉である証拠であるので、ほとんど否定的意味合いはない。

温泉好きの方々には常連化しているだろうと思しき華の湯、私も「迷ったときには華の湯」といった利用の仕方である。この毅然とした方針のまま経営的にも成就してもらいたいと、部外者ながら切実に思う次第。悪貨が良貨を駆逐するのを見るのは忍びないから。
十津川では随一の開放感でございます  (癒しの郷 神湯荘)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:評価なし  2007年 12月 25日
十津川温泉郷のうち、上湯温泉を源泉とする施設では「つるつる乃湯」という日帰り入浴施設がございますが、わたくしの嗜好に合いますのは、最果ての神湯荘なのでございます。まさに十津川最果ての地、山林・渓谷・清流・湯けむりの他は何もございません。
以前日帰りで「ランプの湯」に入浴した経験がございますが、現在は日帰り入浴客は河原露天風呂に限定されるようです。宿泊客専用の「水の神」「山の神」「ランプの宿」はそれぞれ情緒があってよろしゅうございますものの、開放感という面からは、河原の露天風呂が一押しであると申し上げざるを得ません。

入浴するには神湯荘の受付で料金を支払い、入浴券を持参のうえ河原の露天風呂のある場所まで戻るという手続きが必要で若干煩雑ではございます。露天風呂はほぼ河原と同じ高さに造られておりますので、洪水発生の折には浴槽が濁流にのまれる恐れなしとしません。浅めのかなり広い浴槽でここが男湯、女湯は二階の閉塞空間で、これでは女性が気の毒な状態、ゆえに事実上広い露天風呂は混浴状態で了承されており、勇気のある女人はどしどし入浴されればよろしゅうございます。道から見えるわけでもなし、混浴のハードルは低い浴槽かと存じます。

上湯温泉の源泉はかなりの高温泉であり、通常そのままでは入浴不可能ですが、この露天風呂は広いために入浴に適した湯温に人手を加えることなく自然に冷却されるという好都合、この絶妙な湯温で源泉100%の良泉を心ゆくまま堪能できるというまさに温泉好きには至福の状態を味わえます。頭を岩にもたれかけながら身を浸し、清流の向こう側に迫る山裾と立ち上る湯けむりを眺めますと、浮世の憂さも晴れようというものです。熱さを感じれば、あまり褒められた行為ではございませんが、すぐ側を流れる清流に身を浸すという野生的振る舞い若しくは狼藉も悪くはございません。ただ、冬場にこれを行いますと、清流の冷たさ半端ではなく、冷たいというより寧ろ痛いに近いものであることを経験から申し添えます。
下湯温泉より硫黄臭が強く、つるぬる感ある上湯温泉は、竜神温泉の浴感を圧倒的に上回ると申せましょう。

十津川温泉郷におきましては、開放感という観点からはこの河原露天を白眉といたします。わたくしなど十津川訪問の際には、必ず入浴するほどのお気に入り。本心を申し上げますならば、あまり世間に知れれたくないというのが本音でございまして、都会のスーパー銭湯で満足される方々は、どうかこんな辺鄙なところにまで流れていらっしゃらないようお願い申し上げたい所存でございます。スーパー銭湯の小奇麗な脱衣場などに慣れてしまいますと、この露天風呂にある脱衣場など別世界と思えるほどの放置状態でございますので、老婆心ながら申し添える次第でございます。
十津川では随一の開放感でございます
拡大する
地元専用色の濃い浴場  (十津川温泉 南部老人憩いの家浴場)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★  2007年 12月 23日
平谷周辺の下湯を源泉とする十津川温泉は、旅館、民宿の類が国道沿いに建ち並びますが、公衆浴場は三箇所あり、最近できた庵の湯に加え、ジモ専色が一気に強くなる蕨尾公衆浴場、またそれ以上にジモ専を強めた南部老人憩いの家浴場がございます。庵の湯の前を過ぎ、橋を渡ってすぐ右折したとこにある公民館とおぼしき建造部がそれでございまして、的は小さいけれど意外と発見し易い場所に建てられております。庵の湯ならば有料駐車場を余儀なくされる反面、こちらは無料、何しろジモ専色強烈な施設でございますために、平日の昼間から駐車場が満杯になるほど一挙に利用者が訪れることなどほぼ皆無でございましょう。

わたくしは、ガイドブックにも掲載されることのないような施設に惹かれる性分でございますので、ジモ専施設への突撃は全く苦にならず、寧ろ血湧き肉踊る感がございますが、泉質などどうでもよく小奇麗な設備でないと我慢できない方々や、子連れの方々は、間違ってもこのような入浴施設に入られることのないようにお願いしたい所存でございます。観光で十津川温泉を訪れ、とにかく温泉にでも入ろうかとお考えの方々は、庵の湯に流れていただく方が、棲み分けができてお互い好都合でございましょう。

さて、ここは老人福祉施設の色合いが濃く、新しい設備ではないもののバリアフリーが完備、スロープには昇降機など設置され、老人には優しい設計となっております。入浴料は300円と安価で、純粋に下湯の源泉を味わいたい向きにはうってつけで、当然のことながら循環装置など近代的な設備などあるはずもなく、源泉かけ流しでございます。一方でまた、冷却装置などという近代的設備もまたあるはずもなく、冷却するには浴槽に人力でホースにて加水ということになります。実際かなり熱めの湯が小さな浴槽にたたえられておりますので、冬場におきましても多少の加水は必要な湯温でございます。
無色透明で、若干つるぬる感と硫化水素臭が香る湯は優良で、ここでも生源泉を堪能でき、平日の午前中にでも伺いますと、貸切状態の恩恵に浴する可能性も大でございます。

受付の年配の女性の人当たりの良さも好印象を抱く理由のひとつ。このような施設でこそ、十津川の魅力と奥深さ、更に旅情をも感じる次第でございます。
地元専用色の濃い浴場
拡大する
冬場の湯浴みは格別でございます  (湯泉地温泉 滝の湯)
湯けむり天使 温泉メダルをゲットしよう!     評価:★★★★★  2007年 12月 21日
十津川温泉郷のうち、温泉地温泉は高温の硫黄泉が湧出し、様々な情緒溢れる民宿の他、公衆浴場もございます。滝の湯はもうひとつある泉湯と比較いたしますと、元旅館の建造物を改築されただけに規模が大きく湧出量も豊富で観光客向け、500円とやや高い入浴料に見合う内容豊富なものと申せましょう。都会では、目が痛いほどの塩素臭に苛まれるスーパー銭湯の類が700円でいささか腹立たしい思いをするのと比較しますならば、むしろここの500円はすこぶる良心価格と言えるのでございます。

山裾の斜面を利用して造られた露天風呂がやはりここでは白眉でございましょう。内湯と露天風呂はやや離れており、途中衣服を着て移動せねばなりませんが、露天風呂までの通路が男女共同でございますために、やむを得ない措置、木々の間をくぐり階段を下って清流の側に位置する露天風呂へ向かうにつれ心は弾みます。すでにその段階で、芳しい硫黄臭に包まれるのでございます。
露天風呂の浴槽自体は比較的小振りなものでございますが、湧出量に見合う浴槽が肝心でございますので、まことに妥当な規模と申せましょう。源泉は高温でありますために夏場は加水されますが、12月から3月の冬季には源泉100%という有難さ、硫黄臭もひとしおで、湯に浸かって温まり、時折身体を外気で冷やすことのできる冬季は、この温泉を利用するには最適の季節かもしれません。こんな湯に浸かりますと、温泉はやはり生源泉の限るとの思いを強くいたします。泉質重視の真っ当なご趣味の方々には不満のない湯でありましょう。

以前、露天風呂浴槽から女湯が覗けるなどの情報もございましたが、現在はそのような行為は不可能なように改善されており、懸念には及びません。
ただ、露天へ下りる階段から男湯の浴槽が丸見えであるのはそのとおりでございます。尤も、そのようなことは各地の温泉ではよくあることで、大した問題でもございますまい。気になるお方は内湯をご利用になれば結構なだけの話。各地で野湯・混浴の修羅場を踏んでおりますわたくしなどにとっては、何ほどのものでもございません。

十津川の公衆浴場のなかではジモ専というより観光客向けの施設の性格を帯び、入浴後も休憩や食事が可能です。受付の愛嬌のある女人にも心癒され、都会の喧騒を忘れさせてくれる貴重な公衆浴場かと存じます。
十津川温泉郷には外れはございません。
冬場の湯浴みは格別でございます
拡大する
349件中 1件〜15件を表示  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  [ 次の15件 ]