いよいよ僕の連載コラムもこれで最終回である。前回のコラム「自腹で行くならこの温泉!」から、長きに渡って僕の駄文に付き合っていただいた皆様に感謝する。ありがとうございました。
さて、そんなわけで最終回の今回は、東京諸島でもっともバラエティーにとんだ温泉が揃っている八丈島を紹介しよう。
ちなみに、僕はこの1年間に3回八丈島へいっているが、初めて出かけたのはもう10年近く前の事だった。その時はジェット機があるにも関わらず、いつ無くなってしまってもおかしくないYSというプロペラ機に乗っていったのである。これがエラク揺れた。マジでビビった。僕は高所恐怖症なので、窓の外に見える頼りなげなプロペラが、いつ「プスン、プスン」とかいって止まるんじゃないかと気が気じゃなかった。今思えば懐かしい思い出だ。
この10年間で画期的に変貌を遂げた島のあるモノとは?
画期的な変貌、といっても島の風景はほとんど変わっていなくて、相変わらず自然がたっぷりなのであるが、何が変わったかといえば、何と携帯電話が使えるようになったのである。驚くなかれ、前々回紹介した絶海の孤島・青ヶ島でさえ、僕の携帯のアンテナは3本立っていたのだ。ドコモ、恐るべし。
確か前に八丈島へいった時は、携帯が繋がらないという事で、会社からの七面倒な電話を心配する事なく、順調に仕事を終えたあと(というか無理矢理大急ぎで仕事をしたのだが)、隠し持っていった釣り竿でのんびり釣りを楽しんでいたのであった。今や携帯がないという生活は、フリーライターという仕事柄考えられないのであるが、当時は会社員だった事もあって、別に通じなくとも何の問題もなかった。会社のお偉いさんが、携帯の通じないこの島へ逃げてくるという事もあったようである。
ああ僕も1時間おきに携帯が鳴る生活とおさらばしたいなぁ。だが、おさらばしてしまうと生活に困るのだ。世の中そうそう甘くない。やれやれ。
八丈島で僕が最も好きな温泉はどこか?
ところで、八丈島の温泉については、実は「自腹で行くならこの温泉」でも紹介している。ので、同じ事を書いても仕方がないから、今回は写真は全部温泉のオンパレードで行く事にする。ページの内容と写真が一致しないだろうけれど、許してつかあさい。
前にも書いたとおり、八丈島はひょうたん形の島内に6つの温泉が湧いている。それぞれに個性的であるが、中でも僕が最も好きなのが、樫立向里温泉の「ふれあいの湯」である。まず湯の色が黄褐色というか赤褐色というか、いかにも温泉らしいのがいい。内風呂は天井が高く、開放感もあって、僕の好きな木造りだ。露天風呂がまたよくて、眺めは決してよくないが、何だか妙にくつろげるのである。
[ 次へ ]