いよいよ山にも里にも野にも春がやって来た。日本の春といえばなんたって桜である。そこで今回は、桜と温泉が一緒に楽しめるスポットをご紹介しよう。
といっても、そんなところは全国にたくさんあるのだが、あえて今回ご紹介する伊豆の松崎温泉を選んだのは、一応、ワケがある。そのワケとは、桜という花の、まことにはかない性質に関わっている。桜はとても短い期間に一気に咲いて、すぐに散ってしまう。満開の時期に大雨が降ったり強い風が吹いてしまったらハイもうおしまい、である。
しかも今年はどうやら桜の開花が早いらしい。下手をするとこのコラムがアップされるころには、すでにお目当ての桜が満開になってしまっていて、皆さんが旅行の計画をたてるころには葉桜になってしまっているという可能性も捨てきれないのだ。これでは何のために紹介したのかわからないではないか。
川沿いに続く約6キロの桜並木と大規模花畑と
2??1/4?■ゥらこそ、松崎温泉なのである。なぜならば、万が一桜が散ってしまっても、桜並木のすぐ近くには休耕田を利用したカラフルで広大な花畑が広がっているからだ。桜と大規模花畑のダブルパンチで、港町そして川沿いの町でもある松崎の春を満喫していただこうという寸法である。この大規模花畑のことは、あとで詳しく説明することにしよう。
松崎町は那賀川の河口部に開けた町で、もうずいぶん前から「なまこ壁の町並みが残る昔町」として、特に女性観光客の人気が高いところである。松崎の桜はこの那賀川の畔、川沿いの堤に約6キロに渡って1500本の並木道が続いている。今年の開花予想は3月21日とのこと。ちなみに3月20日から4月11日頃までは、その一部、約900メートルの区間がライトアップされ、夜桜見物も楽しめる。
さらに、この川沿いの桜並木に沿ってバイパス道がのびており、この道をどんどん遡っていったところには、もう1つ、大沢温泉というひなびた雰囲気が魅力的な温泉も湧いている。この大沢温泉の周辺も桜の名所として有名で、桜並木と黄色い菜の花の共演も楽しめるのである。
桜が散っても一面の花畑が目を楽しませてくれる
さて、桜と並ぶ春の松崎の風物詩・大規模花畑のお話である。この大規模花畑も、やはり那賀川沿いに広がっている。もう、目がさめるくらいにカラフルな花のじゅうたんが広がっているから、川沿いの道を走ればすぐに目に付くはずだ。
この大規模花畑は農閑期の休耕田を利用したもので、広さはなんと7万5000平方メートルもある。このだだっ広い休耕田に、オレンジ色のアフリカキンセンカ、青色のネモフィラメンジェンシー、赤や黄色が鮮やかなアイスランドポピーを始め、矢車草、ひなげしなど全部で7種類の花が咲き誇っている。まさしく見渡す限り花、花、花である。
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