先日、業界の大先輩にお会いしたら、僕のこのコラムをとても大マジメに読んでくれていた。そして「君の文章は長い。冗漫だ。蛇足の部分が多い」とお叱りを受けた。これにはあまりにも思い当たる節があり過ぎる。
もともとおしゃべりなタチなので、文章まで無駄口が多いのである。反省、である。というわけで、今回は無駄な前振りはいっさいなし。だが、考えてみれば、こういうのを無駄な前振りというのだろうなぁ。
思い立ったら出掛けられる首都圏から2時間の桃源郷
さて石和温泉は、新宿からJR中央線特急なら約1時間半、車でも中央高速道路を飛ばせば2時間もあれば到着できるという、実に便利なロケーションである。これはつまり、金曜日のアフターファイブに新宿から特急に飛び乗れば、その日の宴会に間に合うということでもある。同級会などの幹事さんにしてみれば、けっこうツカエル温泉地でもある。
石和温泉の歴史は比較的新しい。昭和36年の湧出である。この年にいきなり町内にあるぶどう畑の真ん中から、泉温60度の高温泉が大量に湧き出したのが、石和温泉の始まりである。現在、ホテル&旅館は50軒を越え、設備の整った近代的な旅館も数多い。
ただ、市街地のど真ん中に湯煙を上げているので、あまり「温泉街」といった風情はない。あえていえば、町を流れる近津川のあたりに宿が立ち並んでいるので、この周辺はなんとなく温泉地っぽい雰囲気が漂っている。この川の周辺は春になると桜並木が美しい。
石和はお隣の一宮町と並んで“桃源郷”としても知られている。4月上旬ころに中央高速を走っていると、眼下を一面ピンクに染める桃の花が見えるので、ご存じの方も多いだろう。また、ぶどうや桃を始め、4月下旬からはフルーツ狩りも楽しめるところである。
市内にあるワイン工場で無料試飲を楽しむ
というわけで、国内でも有数のぶどうの産地であるから、当然名物はワインということになる。石和は、勝沼などと並んでワインの里としても有名である。町内にはモンデ酒造やマルスワインなどのワイン工場があり、無料でワインの試飲も楽しめるのである。
ちなみにこの無料ワインの味については、各個人の好みがあるので、詳しいことはいわないことにする。ただ、個人的にはやはり石和のワインは、高いものほどおいしいような気がする。だが、無料というのはやはり魅力的だ。ワイングラスを持って、木の樽からチョロチョロと出るワインを味見して回るというのは、なかなかに雰囲気があっていい。
ただし、車の運転をされる方は、くれぐれも飲まないようにご注意を。飲酒運転で捕まるとエラク高い罰金を取られるし、市街地は交通量も多い。事故の危険もある。第一、法律違反である。くれぐれも自制していただきたいものである。
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